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HP編集略号boke1.htm
和名:ボケ(木瓜)
英名: Flowering quince
タイ名:
−
改編:2017年8月1日
初稿:2017年4月9日
撮影: 東京都下
3月31日、気温30℃以上のバンコクを発って、気温8℃の小雨降る東京都下の留守宅
に到着した時、我が家の庭の花は、当然ながら、固く閉じた蕾ばかりでした。 ところが、
数日後、気温が俄かに16℃〜20℃へと上昇。 留守宅の庭に春の兆しの到来です。
此処15年くらいの間、年一度の一時帰国の時期は、概ね7月〜9月の頃と決まってい
ます。 今までこの時期を外れて帰国したのは、冠婚葬祭で2月と6月の各一回だけでし
たので、今回の4月帰国は、それに次いで3回目の予定外の帰国となりました。
今回の一時帰国では、久しぶりに、留守宅近辺の武蔵野の面影を残す緑園で咲き乱
れる本物の桜を満喫できたのですが、我が家の小さな庭でも、春の到来を告げる小さな
花蕾を見ることが出来ました。 本日から数回に分けて、我が家を訪れてくれた小さな
春をご紹介することにしたいと思います。
とは言っても、留守宅には、花の名前を確認する虎の巻の植物写真集を置いていな
いために、バンコクに居る連れ合いにLINEで聴くしかありません。連れ合いによると、こ
の花の名前は、(間違っていなければ)、バラ科ボケ属のボケの花のようです。
彼女の話によれば、留守宅には、11月頃に咲く『寒木瓜』(カンボケ)と、4月に咲き
始める『ボケ』の二種類が植えてあるのだそうです。 僕が今回初めて対面したのは、後
者の『ボケ』というわけですが、連れ合いに『何のボケ』と呼称を訊ねても、『知らない』と
言います。 僕の劣化した記憶力を確かにするために、『春ボケの花』と名付けることにし
ました。
緩み始めた留守宅のボケの花の蕾
連れ合いの説明によると、我が家のボケの花は、緑葉が出るよりも先に、淡紅の花を
咲かせる『緋木瓜』(ヒボケ)と、白色の花弁を咲かせる『白木瓜』(シロボケ)が混じって
咲くことから、おそらく『咲き分け種のボケの花』ではないだろうかと言います。
ネット検索をすると、『ボケの花』の『ボケ』の名前の由来は、“惚け” や “呆け” からで
はなく、ボケの果実が瓜に似ているから 『木瓜』 (ボケ)と呼ばれたとありました。 ところ
が、連れ合いに言わすと、『瓜』と言うよりも、
枝に直接くっ付いて生るチョット歪んだ小さ
な『青リンゴ』(直径3p前後)に似ていると言います。
いつものように、ネットで木瓜の学名である『Chaenomeles speciosa』を検索すると、
『Chaenomeles』(カエノメレス)は、ギリシア語の『chaino』(開ける)」と『melon』(リンゴ)が
語源とあります。
リンゴ
に似た果実が成熟すると、割れ目が生じて
開く
ことから命名され
た学名であることを知ると、連れ合いの『
青リンゴに似ている
』と言う説明も、未だ果実
を見たことのない僕も、なんとなく納得出来るような気がしないでもありません。
連れ合いの話によると、
ボケの花木は、暴れやすい性質があり、放置状態にしておく
と枝と葉がグチャグチャになって見苦しくなるので、一時帰国の時には『枝刈りするこよう
にしているのだけどね・・・』と言います。 ところがボケの花が開いた後に
出て来るらしい
長楕円形の互生の緑葉には鋭い棘
が多くて、『ツイツイ先延ばしになってしまう』と弁解が
ましく宣っていました。
今回は僕一人だけの一時帰国ですし、二十日以上の日程を掛けて、西日本の太平
洋戦跡旅行をすることになっているので、ボケの花木を整える時間はありません。8月中
旬頃に、老夫婦揃って一時帰国することになっているので、その時には処理作業を手伝
うことになりそうです。
我が家の木瓜(ボケ)の植物分類名
科名
バラ科
Rosaceae
亜科
サクラ亜科
Amygdaloideae
属名
ボケ属
Chaenomeles
学名
Chaenomeles speciosa
種名
−
和名
木瓜 (ボケ)
英名
Flowering quince
タイ名
−
和名/別名
唐木瓜(カラモクコウ)、唐木瓜(カラボケ)
寒木瓜(カンボケ)、長春木瓜(ョウションボケ)
ヒボケ、シロボケ
漢名
−
原産地
中国
性状
落葉低木、樹高は1 - 2m
用途
−
花言葉
先駆者、指導者、妖精の輝き、平凡
「平凡」は、ボケが低木で小さい庭に
向いていることに因む?
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主題
和名
改稿年月日
初稿年月日
HP編集略号
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追記:
我が家の緋色花と白色花を咲かせる『ボケ』は、日本原産の赤花を咲かせる『クサボケ』
(草木瓜)とは、異なった学名を持つ存在でした。近い将来、日本原産の草木瓜を自分の
目で見た時のために、備忘録として書き残して置きます。
日本原産の草木瓜(クサボケ)の植物分類
学名
Chaenomeles japonica
英名
Japanese quince (日本のマルメロ)
和名
シドミ、ジナシ
分布
本州や四国の日当たりの良い斜面
用途
熟した果実=ジャム、未成熟の果実=果実酒
効用
果実酒(木瓜酒):低血圧や疲労回復、暑気あたり
として使われた時期もあり。
参考:我が家の木瓜(春木瓜)の植物分類
学名:Chaenomeles speciosa、英名:Flowering quince