HP開設の御挨拶

自己紹介

主題名別の目次 (年月日順)

花木名別の目次

トップページ


日が陰ると垂直、陽光が挿すと水平になる観葉植物   



HP編集略号buatong2.htm

和名:ニトベギク

英語名:Mexican Sunflower タイ名:ドーク・ブアトーン
改編:2016年7月15日 初稿:2009年12月3日 撮影:メーホンソン県



 旧日本軍のインパール作戦の記念館が設けられているタイ・メーホンソーン県クンユアムの村を出発、


1263号線を東に向けて17km進み、その地点から左折して約15km山道を走ると、山の斜面が金色


に覆い尽くされたメー・ウーコーの山に至ります。




 メー・ウーコーの山道の両脇は、背高が2m〜4mもある金色の花が延々と続く花道になっていて、

僕の運転する車は、その中を縫う様にしてゆっくりと登って行きます。


毎年11月中旬頃になると満開になるメー・ウーコー山のメキシコ向日葵


 山の斜面を埋め尽くす山向日葵の黄色の世界を眺めながら、メー・ウーコー山頂に向けて車を走らせると

丘のほぼ中腹辺りに『ヴィユー・ポイント』に木製の看板があります。




トゥン・ブア・トーン・ドーイ・メー・ウーコー』 

『タムボン・メーウーコー  アンプー・クンユアム  ジャンワット・メーホンソーン』 

メーウーコー山のブアトーン草原

メーウーコー村  クンユアム郡  メーホンソーン県


 看板によると、メキシコ向日葵のタイ語名は『ブアトーン』とあります。ブアの意味は蓮(ハスの花)、

トーンの意味は『物が包めるような広い葉』なのですが・・・ブアトーンの葉は細長い葉であり、花びら

の大きさも、通常の向日葵よりは小さな花ですので・・・・意味合いがよく分かりません




 観覧ポイントの看板越しにメキシコ向日葵の咲き誇る丘を仰ぎ見ると、もっと眺望の良さそうな場所に休憩

所らしき建物が見えます。その場所に至る登り道を見つけ出したのですが、自然の景観を保つためなのか、

係員以外の立ち入りは禁止になっていました。




 観覧ポイントから振り返って背後の斜面を見下ろすと、群生するメキシコ向日葵が山麓の林にも隙間

なくびっしりと入り込んでいるのが見えます。
(下掲写真)




 メーウーコー村のメキシコ向日葵(タイ名:ブアトーン)は、メーウーコー山の草原だけではなく、山麓に

分散する村落の路地や道筋にも入り込んでゴールド・カラーの花を咲かせていました。




 タイ人が ドーク・ブアトーンと親しみを込めて呼ぶメキシコ向日葵は、メーホンソーン県の県花として制定されて

いると聞きました。




 向日葵とは言っても、ドークブアトーンの大きさは、日本で見かける向日葵よりもかなり小さくて、その直径は

7cm〜15cm程度しかありません。 





 ウイキペディアによると、日本語名は、“ ニトベギク ” ( 腫柄菊 )と記述されていました。ニトベギク

の漢字が何ゆえに “ 腫柄菊 ” なのか理解不能だったのですが、他の資料に“ 腫柄菊は中国語の

属名 ” とあるのを見つけて納得。  “ ニトベギク ” の日本漢字は、“ 新渡戸菊 ” でした。

新渡戸稲造 博士 ( 1862 - 1933年 )が日本に持ち込まれた植物なのだそうです。


 新渡戸稲造 博士といえば、“ 太平洋のかけ橋になりたい ” と言って米国に留学した明治人として

、小学校の国語教科書で教わった偉人の一人でした。 


 その後、国際連盟事務次長を務められ、“ Bushido ・ The Soul of Japan ” を著された事は承知し

ていましたが、札幌農学校で教鞭を取られた農学者だったとは・・・・迂闊にも知りませんでした。



ドーク・ブアトーン(メキシコ向日葵)の花の蕾


 “ ニトベギク ” ( ドーク・ブアトーン ) の群生は、タイ北部ラムパーン県の草原でも見ることができますが、

メーホンソーン県クンユアム郡メーウーコー山の斜面がゴールドの花で覆われる光景はまさに圧巻でした。 

機会があれば、もう一度訪れて見たいと思っています。



《新渡戸菊の植物名分類 》
 科名  キク科  Asteraceae 
 亜科  -
 属名  チトニア属  Titonia
 学名  Titonia diversifolia A.Gray
 種名  Diversifolia
 タイ名  ドーク・ブアトーン
 和名  ニトベギク  ( 新渡戸菊)
 別名  -
 中国名  腫柄菊
 英名  Mexican Sunflower ( メキシコ向日葵 )
 原産地  中米、東南アジア、アフリカなど熱帯・亜熱帯の地域
 性状   地域によって一年草もあり多年草もあり。
 花色   -
 花言葉  果報者


この主題に関連するホームページ内の別の記事 

(主題をクリックすると該当頁に移ります)


 主題  初稿年月日  改稿年月日  HP編集略号
 タイ北部に咲き乱れるメキシコ向日葵 (当該頁)  2009年12月3日  2016年7月15日  buaton2..htm
 山向日葵の咲くタイ北部の高原  2007年1月9日  2014年5月22日  buaton1.htm





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■見事ですね!こんなに沢山、同じ植物が群生しているのを見たのは初めてです.本物を見に行ってみたいです!
pico 2009-12-04 23:40:54


■picoさん
1月中旬前後の7日間が見ごろだそうです。日本からだと時期的にチョット難があるかも知れませんが、機会があればトライする価値はあると思います。
hiro-1 2009-12-05 00:40:58

 

■無題
映画か夢に出てくるような、素晴らしい風景ですね!この花畑は、観光のために維持されてるのでしょうか?それとも、種を収穫するため? 私も、新渡戸さんが、農学者だったとは、全然知りませんでした。思いかけないところで、日本の名前にであうと、感慨深いものがありますね。
藤原たかす 2009-12-04 08:16:24


■藤原たかすさん
タイ北部の彼方此方で自然のものを見かけますので、野生種を観光用に流用しているのだと思います。線虫を制御する効果はあるようですが、種を収穫している様子はありませんでした。
hiro-1 2009-12-04 19:51:35

inserted by FC2 system