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HP編集略号buttonginger1.htm

和名:レッドボタンジンジャー


英名:Red Button Ginger


タイ名:Uangmainaa

改編:2017年6月6日  初稿:2012年10月13日 撮影:バンコク


  昨年の7月、バンコクの自宅から車で10分程度の所にある公園内を散策していると、

レッド・ボタン・ジンジャーの群生している場所で、長柄の鎌を手にした50歳前後のタイ女性

が休息していました。



公園内に群生していたレッド・ボタン・ジンジャー


  彼女が腰を下ろしている傍らには、長柄の鎌で切り倒されたレッド・ボタン・ジンジャーが

積み重ねられています。 茎の根元で切断されたレッド・ボタン・ジンジャーを手にとって見る

と、何れの茎の断面もきれいに斜め切りされています。赤い穂先も切り取り、葉も数枚を

残して取り去った茎の下端を他の場所の地中に挿し、不定根を発芽させて新株を作るのだ

ろうと思います。


  切り取られたく気を興味深く眺める僕に気付いた作業員の女性が、切り倒された茎の

中から五本の茎を選び取り、長さ15cm 程度に切り揃えてから、僕にどうぞと手渡してくれま

した。 この茎を土に挿すだけで新株が生まれて赤い穂先が出て来るからトライしてみなさ

いと言うのです。 


  感謝を込めて合掌し、レッド・ボタン・ジンジャーのタイ語名(読み:Uangmainaa)を僕の手

帳に書き込んで貰い、自宅に戻ってタイ語辞書を引くと・・・・・該当する綴りのタイ語は見付

からなかったのですが、同じ読みをする類似した綴りがあり、ショウガ科(ジンジャー)の

Costus speciosus とあります。 ひょっとすると、彼女の書いた綴りは地方の呼称であって、

辞書に載っている綴りが標準語のような気がするのですが・・・よく分かりません。


 繁茂し過ぎて切り倒されたレッド・ボタン・ジンジャー 


  早速、作業員の女性から頂戴した五本の茎を、我が家の素焼きの鉢に挿してみたところ・・

一ケ月もしない内に新株が育ったのですが、それからの後は、半年以上経過しても背丈の

びが遅々として進みません。


  業を煮やして、枯れてしまう危険もあったのですが、もっと大きい素焼きの鉢に移植したとこ

ろ、あれよあれよという間に 50cm の背丈まで成長しました。 肥料として 『 こうもりの糞 』 を

与えたことも影響しているとは思いますが、やはり、大きい鉢に植え替えたのが効を奏したの

でしょう。 今では、5本の茎が19本に増えています。




  背丈は 1m 以上にもなるようですが、高さ50p程度まで育った我が家のレッド・ボタン・

ジンジャー は、茎頂に直径 20mm 程度の赤い花蕾のようなものをチョコンと形成しました。

茎に螺旋状に取り付いた光沢のある長楕円の毛なし緑葉は、葉長が 20cm 位まで成長。

葉の大きさに比べて、茎の径はやや細くて弱く、成長するに連れて茎が次第に傾斜してしま

うので、現在はプラスチックの支柱で補強しています。 




  茎頂に顔を出した 『 松かさ 』 のように見える赤味を帯びた物は、どうも花ではなくて『 苞 』

( bracts )だと思われます。レッド・ボタン・ジンジャー の花は、赤味を帯びて先がスパイクのよ

うに尖った 『 苞 』 の間から突き出て来るようです。


左右に突き出た黄色っぽい橙色が花。
赤いマツカサのように見えるのが苞のようです。 


  数日後に、赤味を帯びた『 苞 』 の間から、黄色っぽいオレンジ色の花が突き出て来ま

した。英語圏では、この花弁を yellowish-orange flowers と呼んだり、緋色に渦巻いた旗を

意味する Scarlet spiral flag の名前で呼んだりするようです。 後者の名前は、『 苞 』 の間

から突き出す黄色っぽい橙色の花( yellowish-orange flowers ) を 『 旗 』 に見立てたので

しょうね。 


赤い苞は長く残りますが、黄色っぽい橙色の花は一週間程度で落下します。


  当ブログでは、此の花の名前を、最も通りのよいレッド・ボタン・ジンジャー としましたが、

僕の感覚としては、英語名の中の 『 Indian Head Ginger 』 が、此の花の特徴を最もよく現

しているような気がします。


  英語版のウイキペディアに次のような記述がありました。

    The yellow flowers that emerge from the red cones are edible.

    ( 赤いマツカサ(苞)から突き出た黄色混じりの花は食べられる )

機会があれば食べて見たいと思います。




 Red Button Ginger の植物学上の分類名
 学名  Costus speciosus Koenig Smith
 Cheilocostus speciosus C.Specht (2006)
 Costus speciosus Smith (1791)
 Banksea speciosa Koenig (1783)
 科名  Costaceae  
 属名  Cheilocostus
 種名   −
 タイ名  Uangmainaa
 英名  Red Button Ginger、Costus woodsonii、Scarlet spiral flag、
 Dwarf French Kiss、Dwarf Cone Ginger、Indian Head Ginger
 日本名  レッド・ボタン・ジンジャー
 漢名   −
 性状   −
 分布産地   −
 花言葉   − 





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■食べられる…
「食べる」というと反応してしまいます。コ・クレット名物の天ぷらかなにかにするのでしょうか。一見するとトウガラシみたいでしたが、花だったのですね。それにしてもhiro-1さんのお宅のバルコニーはいろいろな植物やら鳥やら、広大ですね〜だれか遭難でもしていませんか?(笑)
kii 2012-10-13 10:47:56


■kiiさん
毎日のように小さな長しょう鳩が見張っているので、侵入者や遭難者がいれば直ぐに教えてくれることでしょう。この花(ジンジャー)の天麩羅は生姜の風味でもするのでしょうかね?
hiro-1 2012-10-14 04:07:02  

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