カラテア

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ヤバネ・シハイ・ヒメバショウ

HP編集略号calathea1.htm

和名：ヤバネ　シハイ　ヒメバショウ

英語名：Olive blotch Calathea

タイ名：　ガーテーワーラーイ

改編：2016年3月20日　

初稿：2009年8月16日

撮影：バンコク　ラマ9世公園等

　バンコクの植物公園に行けば、シダ類を含む多種多様な観葉植物を観賞することが出来るのですが、

若しも説明看板がなかりせば、名前不明の植物として、、外付きディスクのファイルに放り込むことになり、

二度と陽の目を見ることもなく、ＨＤの肥やしと化してしまうに違いありません。

　本日の植物は、そのＨＤの中で肥やしと化している多くの写真の中から、ひょんな事から学名が判明、芋

ずる式に英語名と日本語名が判明した数少ない観葉植物の一つです。

タイ語でガーテーワーラーイと呼ばれる観葉植物

　この観葉植物の魅力は、その細長い葉っぱの立体的葉柄にあると思います。淡黄緑色の葉っぱの

地肌に、濃緑の矢羽のような立体模様が互い違いに線状を成して小枝のように浮き上がっています。

その立体的模様は、見方によっては、自然という名の芸術家が描いた造形美とも言えます。

　このブログの冒頭で、この植物の名前が分からなかったと書きましたが、実は、タイの老人から、この

植物のタイ名が “ ガーテーワーラーイ ” と呼ばれている事だけは教えて貰っていました。ところが、植物

名図鑑の異名もあるタイ日大辞典（冨田竹二郎）を捲っても、このタイ語名が掲載されていないために、

日本語名、学名、そして英語名すらも分からない状態が続いていたという訳です。

夕方から早朝にかけて垂直方向に起立するガーテーワーラーイの葉っぱ

　タイ名を知っていた老人から此の植物の三つ特徴を教わることができました。

　■一つ目の特徴

　ごく稀に、株の根元辺りに“小さな白い花”を咲かせることがあるというのです。花弁には縁のなさそうな

観葉植物ですが・・・・いつの日にか、その白い花を見てみたいものです。

　■二つ目の特徴

　矢羽根のような葉が、夕方から早朝にかけて、垂直方向に起立するというのです。つまり、太陽の明かり

が弱まると葉っぱが縦方向に直立し、夜になっても其の姿勢を保っているというのです。夕方の鑑賞室内

で撮影した上掲の写真を見ると、確かに矢羽根の葉が垂直方向に立っています。

陽光が当たる場所のガーラーワーラーイは、水平方向に曲折します。

　■三つ目の特徴

　老人によると、『昼間になると、葉の向きを水平にして寝転ぶ』（上写真）と言うのです。つまり、太陽光

が弱まると葉っぱが縦に直立し、陽光が増すと葉っぱが横方向に広がるという訳です。朝から夜を経由し

て昼頃までは立ち姿で睡眠を取り、昼頃になると横になった姿勢で寛ぐとは、なんともユニークな観葉植物

です。　しかも、横方向への開き具合は、気象条件によって異なると言うのですから驚きです。

　陽光に映える葉の表裏の色違いが印象的、葉裏は赤紫色です

　後日、バンコク郊外のラーマ９世公園内にあるシダの植物棟に大ポトスを見に行った時、此の植物が

栽培されていることに気付きました。　嬉しいことに、植物のタイ語名と学名を白ペンキで併記した標識板

が設置されています。（上写真）

　タイ語名を読むと、以前にタイの老人から教わったタイ語名のガーテーワーラーイの名前が見えます。

そして、下欄には、“Calathea lancifolia C. insignis ” の学名が併記してあります。学名さえ判明すれば、

英語名も日本語名も容易に調べることができる筈です。　帰宅して調べると、植物学上の正体が判明しま

した。

ガーテーワーラーイの植物名

タイ語名	ガーテーワーラーイ
学名	Calathea lancifolia C. insignis
科名	ウコン科
属名	カラテア属
英名	0live blotch calathea
本語名	ヤバネシハイヒメバショウ
原産地	ブラジル

読者の方から頂戴したコメント

hiro-1からのお返しコメント

■無題　　　　
私は観葉植物が大好きなんです。不思議な模様で素敵ですね(*^_^*)
真如パイロン 2009-08-17 03:00:57

■真如さん
まるで人間が描いたかのように見えますが、間違いなく自然が創りだした造詣です。なんとも魅力的な模様ですね。
hiro-1 2009-08-17 04:25:44

■無題

葉が羽根のようで波打ってるようですね。写真からチラッと裏側が見えてますが、綺麗なムラサキですね。自然のすごい機能です！
さくら 2009-08-16 07:39:37

■さくらさん
最初は同じ葉の裏側ではなくて、別の植物の葉の色だと勘違いしてしまいました。こんな植物もあるのですね。
hiro-1 2009-08-16 23:50:09