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Gタイの花尽くし

可哀想な名前のニンニクカズラ  



HP編集略号:condoflower1.htm

日本名: -

英名: -
タイ名: -
改編:2008年3月3日 初稿:2008年3月3日 撮影:バンコク


 殆どの皆さんが出かけて静かな平日の夕方近く、予定が無い時の僕は、コンドミニアムの低層にある小さ

な庭のベンチで歴史書を読んでいるか、それとも、寝転がって心地良い惰眠を貪っているかのどちらかです。



コンドミニアムの低層階にある小庭園


 コンドミニアムの小庭園があるフロアの続きに25mプールがあるのですが、太陽が照りつける真っ昼間

に泳ぐ人なんていません。大抵の人は、室内のフィットネス・ルームで汗を流し、太陽が西に傾いてから

プール・サイドに姿を現します。


小庭園からみたプール方向の眺め


 僕はいつもお気に入りのベンチに直行するばかりで、プールで泳ぐことも滅多になく、この小さな庭園に

植えられている植物も、その気になって観察したことがありません。


 本日は、思い立ったが吉日! 自分の部屋からカメラを持って来て、可憐な花々を撮ることにしました。

タイ北部の公園、山間部、野原、家屋の生垣に咲いている花と比較すれば、遥かに見劣りしますが、それ

でも、それなりに、一生懸命に咲いているのがなんとも可憐です。


アメリカ合歓(ねむ)の花(タイ語名はジャーマジュリー)


 マメ科の落葉高木に咲く上掲の花は、タイでは『 ジャーマジュリー』と呼ばれています。 夜間になると、

羽根状複葉の細葉が閉じて就眠運動をする合歓の花の仲間ですが、日本では、『アメリカ合歓』と呼ばれ

ていますね。


 此の花は、タイ最古の国立大学にして、第1位の難関大学として知られるチ゛ュラーロンゴーン大学の

シンボル花として有名ですが、ハリプンチャイ王国のあったランプーン県の県木としても知られています。


レッド・ジンジャー  (タイ語名はキン・デーン)


 レッド・ジンジャー(上写真)は、1.5mを越す長い茎の先に房状の紅花、或いは、桃色の花を上向きに

咲かせます。平地であれば何処でも容易に育つために、タイでは、手のかからない庭園の花として植えら

れている花の一つです。タイでは『キン・デーン』(赤生姜)と呼ばれています。



 赤と白の『プルメリア』です。タイ語名では『リーラワーディ』と呼ばれていますが、タイ東北部のルーイ県

で最も多く育てられていると聴いています。




 その昔は、寺院や墓地に植える花木とされ、個人の住宅では忌避されていたようですが、此の花の美しさ

に着目したプラテープ王女が『リーラワーディ』と命名されて以降、国民の間で人気が高まりました。 この花

の芳香の良さから、女性客対象のスパでは、店のシンボル・マークとして用いる店が多いようですね。




七変化の花も咲いていました。タイではランタナの名前で親しまれています。




 上掲の花はスパティフィラム(ピースリリー)ですが、タイでは『デーリー 』と呼ばれています。

日本では室内装飾の観葉植物として人気が高いようですが、タイでは、個人庭園や玄関先の植え込み等

に地植えされているケースが多いようです。




 上掲の花は、僕のお気に入りのベンチの脇に楚々として咲いているタイワンレンギョですが、デュランタ

の名前の方が広く通用しているようですね。 可憐な花といった感じがして、僕の好きな花でもあります。




 上掲の花は、開花する前のサンタンカ(山丹花)の蕾です。針の花の別名もあります。

 下掲の花は、サンタンカ(山丹花)の開花した状態です。





 サンタンカ(山丹花)のタイの花言葉が、『知恵、聡明』 (Phanyaa)、『 最高 』(Luut)と言うこともあって、

タイの学校が学年始めの最初の木曜日に行う『 拝師の儀式 』(wai-khruu)で用いられる三種の花の一つ

になっています。


 『 拝師の儀式 』 は、先生に敬意と感謝の気持ちを表す儀式ですので、小・中・高・大学や習い事などの

教室でも行なわれているようです。


 生徒は、蝋燭と線香と一緒に、三種の花の 『 山丹花 』(dok-khem)、『 柴の木 』(yaa -phreek)、そして

、『 茄子の花 』(dok-makhua)を先生に献じて拝礼します。 この日の学校は、式典だけが行われ、全て

の授業は休みとなることが多いようです。


 先述したように、『 針の花 』は『 知恵、聡明 』を意味しますが、『 柴の木 』は旺盛な繁茂力があるとして

『知識の拡大』を意味し、『 茄子の花 』は果実を良く結ぶ花として認知されています。



 今までは単に寝転がるだけの庭園でしたが、こんなにも多種類の植物があったとは! 今回、カメラの

目を通して初めて知った心の和む世界が身近にありました。





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