タイの寺院の参道や境内に普通に植えられている小さな花木です。 タイでは、多くのお客様を誘う縁起
の良い花とされています。 欧米では、保水力の強い多肉質の此の花木を、Desert
Rose=砂漠の薔薇
と呼ばれているようですね。
日本名については、アカマツリ(赤茉莉)とする記述もあるようですが、アカマツリの植物分類を調べると
イソマツ科・プルンバゴ属とありますので、アデニウム科のチュアンチョムとは明らかに別種の花と思われ
ます。 従って、此処では、日本名の通称名をアデニウムとしました。 |
バンコクの我が家のベランダのチュアンチョムが今を盛りにと咲いています。タイ語名のチュアンチョム
は、『 お花を見に来て下さい 』 と言うような意味合いだろうと思われますが、タイの花言葉で表現するなら
ば、『 お客様を心から招待する 』 という意味になろうかと思います。 |
庭付きの家屋を持つタイ人もそうですが、人の集まる寺院や会社などでも、『
来客を歓迎する 』 意味を
込めて、この花を玄関先や入り口の通路に飾って来客をもてなす風習があります。
昨日訪れたクレット島の寺院でも、挿し木をした数種類のドグマーイ・チュアン・チョムを目にすることが
出来ました。
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入り口に向かう通路や玄関に置かれたチュアンチョムの鉢 |
バンコクの我が家はコンドミニアムなので、来客を歓迎するようなアベニューはありませんが、せめてもの気持
ちを込めて、ベランダの一隅に『 ドーグマイ・チュアン・チョム 』 を植えていますが、人間様の来客数よりも、小鳥
の数の方が圧倒的に多いようです。 |
筒状の花弁の色は、白地に桃赤色覆輪が多いのですが、白一色や赤一色もあります。 |
樹高は1m〜4m程度が多く、楕円形の肉厚の葉は頂生し、奇天烈な形状をした幹は多肉質です。
英名のDesert Rose(砂漠の薔薇)の起源も、水分を蓄えるのに有利な多肉質の幹から来ているのでしょう
ね 。古のアフリカでは、弓矢の毒薬として多用されたようです。 |
科名 |
Apocynaceae |
キョウチクトウ |
属名 |
Adenium |
アデニウム |
種名 |
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学名 |
Adenium obesum |
- |
英語名 |
Desert Rose |
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日本名 |
アデニウム |
アカマツリ? |
タイ名 |
ドクマーイ・チュアンチョム |
- |
原産地 |
アフリカ |
ウガンダ |
性状
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幹は多肉質 |
樹液に毒を含む |
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