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HP編集略号goldfinger1.htm

和名:−

英語名:− タイ名:ニウ トーン
改編:2017年5月26日  初稿:2012年5月2日 撮影:サムットプラカーン県


  日本に戻る家内をバンコク郊外の国際空港へ車で送る途中に、助手席の彼女が愛用の

全自動デジタルカメラを僕に手渡しながら、半ば命令口調で言いました。


    『 撮影した花の写真を私のHDに移して置いてね 』

    『 その中に珍しい花があるのでブログに載せてね 』


  彼女の命令ならぬ頼みとは、バンコク東隣のサムット・プラカーン県で大変珍しい花を

撮影したので、僕のブログに掲載して欲しいと言うことのようです。 その花の名前を聞くと、   

    『 タイ語で ニウ・トーン 、意味は “ 黄金の指 ” ね 』


  訊けば、花に関わる情報は、タイ語名を除けば、英語名も日本名も、学名、科名、属名も

まるっきり分からないと言うのですから、何とも酷いものです。 あまりにも手の掛かる依頼事

だったので、そのまま聞き捨てにして置いていたところ、昨晩遅く、家内から図々しくも催促の

電話が入って来ました。


    妻 『 いつになったら ニウ・トーン の花を載せてくれるの? 』

    僕 『 あまりにも情報不足なので記事を書けないよ 』

    妻 『 写真と花名だけを載せれば十分じゃないの 』


  “泣く子と地頭には勝てない” と言いますが、これ以上の抵抗をしても詮無いことなので、

タイ語名の ニウ・トーン (黄金の指 )でネット検索することにしました。 



家内が撮影した黄金色の ニウ・トーン (黄金の指)と呼ばれる花木


  すると、少数のタイ人の写真ブログにヒットしました。しかし、どれもこれも、写真主体の

簡単なブログばかりなので、記事を書く上で参考になるような関連情報は殆ど書かれてい

ません。 タイ国内では、あまりにも平凡な花なので、敢えて説明されていないのか?

それとも、珍しい花のなので情報が少ないのか? 


  それでも、家内の教えてくれたタイ名の『ニウ・トーン』 (直訳:黄金の指) のお蔭で、

その植物学上の学名と属名が判明したことは多いに助かりました。


タイ語でニウ・トーン (黄金の指)と呼ばれる花木 (家内撮影)


  ニウ・トーン(黄金の指)の属名 フアヌリョア の意味を知りたくて英語のブログを検索

すると、この花の原産地のペルーとチリを旅したスペインの旅行家 G.Juan(フアン氏))と

A.Vlloa(ウリョア氏)の名前に由来するとありました。 多分、此の両名が此の花を発見して

登録申請したのでしょうね。


  学名の Juanull oa aurantiaca Otto et Dietr で調べると、タイ語のブログよりも遥かに多

い日本語ブログにヒットしたのですが、分かったことと言えば、科名 = ナス科であることく

らいで、此の花の和名と英語名に言及しているブログを見つける事は出来ませんでした。


  そして、日本人の方のブログに掲載してある ニウ・トーン の花の撮影場所の99%が、

僕が一度は訪れたいと思っている『京都府立植物園』であることを知って驚きました。 

ひょっとすると、この花は、日本の何処にも自生しておらず、それ故に、和名も存在して

いないということなのでしょうか?


  家内の撮影したニウ・トーンの写真を、僕の住むコンドーの庭師に見せると、直ぐに反

応がありました。


     『 ニウ・トーンだね! 珍しい! 何処で撮影したの? 』 



花愕の先から舌のような花を突き出しているのが分かりますか?


  庭師さんの話によると、固く閉じた橙色の先端から、人間の舌に似たものが徐々に突き

出して来て、熟成するとその舌の先の円縁が外向きに捲れるのだそうです。上写真は、そ

の舌の先が開く前に落ちてしまったようです。


  このブログを書いている僕は、この花木の現場を全く見ていないのですから、気心の知

れた庭師さんから少しでも多くの情報を仕入れるしかありません。


    『 花木は小低木だけど、蔓性なので年代を経ると登攀性がある 』

    『 長楕円の革質の緑葉の裏側は綿毛でびっしりと覆われている 』


  家内の写真では橙色の部分の大きさが分からなかったのですが、庭師さんの話による

と、管状の花の長さは5cm前後、成熟すると花弁端は5裂になるようです。 とすれば、

家内は、この花が5裂に開花した状態を未だ見ていないということになります。


  タイ語名の ニウ・トーン (意味:黄金の指)を耳にして、40年前に見たハリウッド映画の

『 Harry in your pochet 』 ( 邦題:黄金の指 』 を思い出しました。 黄金の指を持つ熟練の

名人掏り(スリ)を演じたのは、『 荒野の七人 』 でナイフ投げの名人を演じたジェームズ・

コバーンでしたね。 


  庭師さんに、タイ語の花名のニウ・トーン(黄金の指)の起源に、他人の金品などを掠め

取る名人掏り(スリ)のような由来があると面白いねと言うと、あまりにも唐突な話だったから

でしょうか、まるで狐につままれたようにキョトンとしていました。


  世話になっている家内に 『 ヨイショ 』 する為とは言え、自分が見たことも無い花をブロ

グで書くことの難しさをつくづく感じました。二度とこのような事はしないように、心したいと思

います。 



 ニウ・トーンの植物学上の分類名

 学 名  Juanull oa aurantiaca Otto et Dietr
 科 名  −
 属 名  フアヌリョア
 種小名  −
 タイ名  ニウ・トーン( 直訳 : 黄金の指 )
 英名  −
 日本名  −
 特性  −
 原産地  メキシコ、ペルー、チリ
 花言葉  −





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■無題
いやいや面白かったです。又、御願いいたします。
架空 2012-05-03 11:04:33


架空さん
花弁のように見えるのが花愕で、その先に出てくるのが花弁なのかも知れませんね。だとすると、花弁が開いた状態を、今度は自分の目で見てみたいものです。
hiro-1 2012-05-03 14:10:16  

■無題面白かったですよ。 奥様も珍しい花なのでお薦めしたのではないでしょうか。 なかなか撮影できない花なんて・・・・。
ワイワイ 2012-05-03 22:28:24

ワイワイさん
書く題材が無かったので仕方なく採用したのですが、現場を知らないで書くのは何かと大変です。hiro-1 2012-05-04 04:05:30


■無題
この暑さ、油断は禁物ですよね。命にかかわります! ところで、金色の花、私も知りたかったので嬉しいです。私はチャトチャックのクイーンシリキット公園で見ました。 ただ、今はその鉢が置いてあった場所は侵入禁止になってしまってるはず。 思いがけずここで拝見でき、嬉しかったです。
夏のそら 2012-05-04 13:58:13


夏のそらさん
チャトチャックのクイーンシリキット公園にもありましたか!全く気付きませんでした。多くの鉢植えが置いてあったところが立ち入り禁止になったのも知りませんでした。残念ですね。
hiro-1 2012-05-04 22:44:10

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