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江戸系菖蒲の生みの親は誰ですか?



HP編集略号hanasyoubu3.html

和名: 花菖蒲

英語名:Japanese Iris タイ語名:−
改編:2012年2月7日 初稿:2009年6月26日 撮影:東京都東村山市の武蔵野緑地


 東京都・東村山市・北山公園内で開催されていた花菖蒲祭りには、下記の花菖蒲とその交配種

が咲きみだれていました。 

@  群生美の“ 江戸系花菖蒲 ”

A  男性的な豪華さの“ 肥後系花菖蒲 ”

B  女性的な縮緬地の“ 伊勢系花菖蒲 ”



タイに魅せられてロングステイ タイに魅せられてロングステイ
“沖の白波”と名付け られた江戸系花菖蒲


 北山公園内の水辺に咲いていた花菖蒲の多くは、新江戸百景と呼ばれる名園だけあって、

まさに百花繚乱。当然乍ら、江戸系の花菖蒲 が圧倒的に多いのですが、本日は、趣のある白色の

江戸系花菖蒲の御紹介しつつ、江戸系花菖蒲の育ての親 について触れることにします。


タイに魅せられてロングステイ タイに魅せられてロングステイ
清楚な白花弁が魅力的な江戸系花菖蒲 小町娘=i左) &高原の雪=i右)


 老女達が話題にした“ 江戸系花菖蒲の育ての親 ” は、思いも掛けかった観点だったので興味

が湧いたのですが・・・

『 江戸花菖蒲の育ての親は何方なの? 』 

『 徳川様のお旗本だと聞いたけど、名前は覚えていないの 』

 

 老女の中に、育ての旗本の名前を御存知の方は居られませんでした。バンコクに戻ってからネット

で検索すると、江戸系花菖蒲の育ての親は、江戸時代中期に実在した御旗本でした。 その御方は

、松平分家7代目の 松平左金吾定朝 ( 1773年〜1856年 )、花菖蒲中興の祖として、その業界筋で

は現在も有名なお方のようです。 江戸の天保年間、最初に花菖蒲栽の栽培をしたのは彼の父親

でした。父親とは、伊予松山藩・松平分家の2千石の旗本・松平織部定寅です。


 父親の織部定寅から花菖蒲の品種改良を継いだ松平左金吾定朝は、現役中は旗本としての仕事

をしながら、隠遁後は84歳で亡くなるまで、花菖蒲の育成と研究を続け、約300種の新種を育て上

げた訳ですが、その内の約20種は、今もなお現役の品種として存続しているのだとか。


タイに魅せられてロングステイ タイに魅せられてロングステイ
江戸系花菖蒲と多品種交配による愛知の輝き 僕のお気に入りの江戸系花菖蒲・長政殿


 花菖蒲の観賞を江戸文化の域まで高めた人物が、豪商ではなく、武士(旗本)だったとは意外で

した。 松平左金吾定朝の職歴を調べて吃驚! 目付や奉行を務めた強面の警察官僚でした。


松平左金吾定朝の職歴
 1817年  江戸城西の丸目付  44歳
 1822年  京都禁裏附  49歳
 1827年  京都西町奉行  54歳〜64歳
 1837年  隠居  74歳


 隠居してから花菖蒲栽培に励むというのは、よくありそうな話なので理解できるのですが、多忙を

極めた警察官僚だった現役時代から、栽培研究に時間を割く事が出来たとは驚きです。


 京都西町奉行を退職して、江戸邸宅に戻った松平左金吾定朝(号:菖翁)は、京都時代に手掛け

た花菖蒲の品種を、江戸の麻布桜田町邸宅に持ち帰り、敷地2400坪の広大な敷地内で、更なる

品種改良に拍車をかけたようですね。


 やがて、松平左金吾定朝(号:菖翁)の研究は、同時代の伊勢の吉井定五郎に伝播して、伊勢

系の花菖蒲の品種開発を生む原動力となり、江戸末期には、九州肥後の細川斉護公により、

肥後j系花菖蒲の誕生にも貢献しています。


 松平左金吾定朝(号・菖翁)は、晩年になって、江戸系花菖蒲の開発で得た経験・知識をもとに、

現在においても花菖蒲の聖典とされている花菖培養録 ( かしょうばいようろく )を著しています。

将軍御目見以上の高い格式を有する旗本にも、このようなユニークな御仁も居られたのですね。



《花菖蒲の植物分類》
 科名 アヤメ科  Iridaceae
 属名 アヤメ属  Iris
 種名 ハナショウブ  Iris ensata var. ensata
 学名  -  Iris ensata Thunb. var. ensata (1794)
 原種 野花菖蒲  Iris ensata var. spontanea
 英名  -  Japanese Iris
 和名 ハナショウブ  花菖蒲
 俗称 ショウブ  菖蒲    但し、サトイモ科の菖蒲とは別種。
 原産 日本  -
 花言葉  -  花言葉: 嬉しい知らせ、優しさ、伝言、
 心意気、優雅、あなたを信じる



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 主題  初稿年月日  改稿年月日  HP編集略号
東京東村山市の花菖蒲まつり   2006-6-24  2012-2-7  hanasyoubu1.htm
一目惚れした江戸系花菖蒲の長政殿  2006-6-24  2012-2-7  hanasyoubu2.html
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 2006-6-24  2012-2-7  hanasyoubu3.html





読者の方から頂戴したコメント

 hiro-1からのお返しコメント

■はじめまして
はじめまして、若葉です。花菖蒲が見事に咲き誇っていますねぇ〜なんと、( u _ u ) ウットリ。o◯します。交配種も多くなったようですが、美の競演って感じですね。 凄いわぁ〜☆(^^)v
若葉 2009-06-27 12:08:53


■若葉さん
タイでは花菖蒲を見たことがないので、日本に一時帰国した時に眺めた花菖蒲の美しさに心を奪われてしまいました。
hiro-1 2009-06-27 12:33:13


■無題
やはり、今に残る素晴らしいものは、情熱を注ぎ込まれ築き上げられてきた“歴史”があるのですね〜。
シャンティcoco 2009-06-27 17:13:33


■シャンティcocoさん
書籍に残る花菖蒲の小歴史をつまみ食いして見たのですが菖蒲(あやめ草)は万葉の時代、花菖蒲は室町時代まで遡ることが出来ました。次回BLOGで少し触れるつもりです。
hiro-1 2009-06-27 20:34:27  

         
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