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HP編集略号kaennboku1.htm

和名: カエンボク

英語名: African tulip tree タイ語名: ケー・セート
改編:2014年6月6日 初稿:2008年4月6日 撮影: タイ各地


 バンコク・BOOK FESTIVALを訪れた時、隣接の池のあるベンジャギティ公園を散策しました。

昼さがりの気温37℃の茹だるような公園内をうろつくのは、僕と家内の二人だけです。


 普段は木陰の多い西湖畔を散策するのですが、この日は敢えて木陰の少ない東湖畔の花木を

見て回ります。 先行する元気印の連れ合いが、僕を振り返って言いました。


妻   『 見て!本当の火焔木の花が咲いているわよ! 』

 『 本当の火焔木? 』

 『 間違いないわ!本当の火焔木よ! 』

 『 バンコクには生えていないと聞いたいたけど・・・ 』

 『 でも、本物の火焔木って、あまり火焔木らしくないわね 』

 『 鳳凰木の方が、遥かに火焔木らしく見えるね 』

 『 随分と地味な感じのする花木ね 』



初めて見た本当の火炎木の花


残念ながら不鮮明な写真しかありません。火焔木の開花時期の10月から2月の機会に、写真を

撮り直すことにしたいと思います。


火焔木の蕾は薄黄色 花数が少ないので目立ちません。


 バンコクには 『 火焔木 』 は殆ど生えていないと聞いていました。バンコクで見る火焔木らしき花

木は、実は鳳凰木のことなのです。バンコク子の中にも、鳳凰木(下掲写真)を火焔木だと勘違い

している人が少なくないようです。


『火炎木』と間違えやすい『 鳳凰木 』(上掲写真)


 火炎木の花弁は、鳳凰木の花弁よりも遥かに大柄ですが、花の数は少なく、緑の葉っぱの方が

目立つ地味な花でした。 鳳凰木(上掲写真)の花弁の大きさは、火炎木よりもかなり小さいのです

が、花数がとても多く、遠くから見れば火炎のように見えることから、火炎木と間違えられるのでし

ょう。 鳳凰木が火焔木と間違えられるもう一つの原因は、英語名の Afurican Flame tree に因る

のかも知れませんね。


 『火焔木と鳳凰木』 が明らかに違った花木であることを御確認頂くために、鳳凰木と火焔木の

植物分類を下欄に添えて置くことにします。


  =火焔木と鳳凰木の植物分類上の違い=

 -  火焔木  鳳凰木
 科名  ノウゼンカズラ科  ジャケツイバラ科
 属名  カエンボク属 (火焔木)  ホウオウボク属(鳳凰木)   
 英名  African tulip tree  African flame tree
 タイ名  ケー・セート  ハーン・ノック・ユーン
 日本名    カエンボク (火焔木)      ホウオウボク (鳳凰木)
 誤称   ?  火焔木
 原産  アフリカ  マダガスカル


 実は鳳凰木にも大きく分けて高木と低木の2種類があり、タイでは、下掲写真のように、低木で枝

の細い花木を『ハーン・ノック・ユン・タイ』(意味:タイの孔雀の尻尾))と呼び、高木で枝の太い花木

を『ハーン・ノック・ユン・ファラン』(意味:西洋の孔雀の尻尾)と呼んで区別化しています。


ハーン・ノック・ユンタイ
(訳:タイの孔雀の尻尾)
ハーン・ノック・ユン・ファラン
(訳:西洋の孔雀の尻尾)



この主題に関するホームページ内の別の記事

火焔木と間違われることの多い鳳凰木  (クリックすると移ります)





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■火炎木ですか、本当に燃えるような花なんですね。まだ見たことありません。すごいですね。
yogapi 2008-04-06 13:10:52 


■yogapiさん
本当の火炎木は余り燃えるような感じではなく、鳳凰木の方が遥かに燃えるような花を咲かせます。
hiro-1 2008-04-07 01:01:45


■本当の火炎木現物を見るのが難しいということなのに、偶然見かけられるなんて、凄くラッキーですね!こちらまで興奮してしまいました。
レマ 2008-04-06 14:10:06


■レマさん
15万6千坪の公園には何百本もの木がありますが、本物の火炎木は僅か二本のみ。偶然とはいえ本当にラッキーでした。
hiro-1 2008-04-07 01:08:19 


■火炎木もしかして、エンポリアムの隣の公園ですか?
カオヤイ 2008-04-06 21:47:00 


■カオヤイさん
エンポリアムの側ではなく、地下鉄のシリキット・コンベンション・センタ駅の直ぐ側の公園です。
hiro-1
 2008-04-07 01:11:01


■はじめまして。
本当の火炎木、はじめて見ました。俗称の火炎木もすごくきれいです!本当の火炎木もやはり俗称の火炎木のように賑やかに燃えるんでしょうね〜。最盛期の本当の火炎木の画像をしみにしていま〜す♪
かてぴょん 2008-04-06 21:58:42 


■かてぴょんさん
本当の火炎木は、咲く花の数が少ないので、俗称の火炎木には敵わないのではと思いますが、来年のシーズンに確認して見ます。
hiro-1 2008-04-07 01:19:26  

■萌え〜
火炎樹、日本では見たことないです〜。フランス語圏では「フランボワイエ」だか「フランボワイヤン」とか確か言ったと思いますが・・・。それにしても、本物の火炎樹より鳳凰木の方が火炎のように見えますね^^;
シャンティcoco 2008-04-06 23:51:08  


■シャンティcocoさん
炎のように激しい装飾デザインのフランボワイヤン様式のことですか?話には聞きますが、未だ見たことがありません。鳳凰木の火炎色よりも凄いものなのでしょうか!
hiro-1 2008-04-07 01:28:58

 

■本物ですねタイでも見たことがありませんでした。貴重な写真をありがとうございました。
つぼ焼き役場宿直室 2008-04-07 06:26:05 


■つぼ焼き役場宿直室さん
御覧になって頂き嬉しく思います。興味を持って歩けば(発見したのは家内ですが)、偶然が応援してくれるものですね。
hiro-1 2008-04-08 00:32:02 


■はじめまして 
こんにちわきめ細かいご説明でとても分かりやすくてうれしいです。ソフトな百科事典のよう。知人に 毎年のように アジア各地を旅する方がおります。どちらも あわせて 楽しませていただきたいと思っています。
よろしく お願いいたします。▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
ちよみん 2008-04-07 10:46:20 


■ちよみんさん
頓珍漢な理解で書いている話もあるかと思いますが、御読み頂き嬉しく思います。
hiro-1 2008-04-08 00:39:30 


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