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日が陰ると垂直、陽光が挿すと水平になる観葉植物   



 HP編集略号kochou2.htm

和名:ベニコチョウ

英語名:Vegitable humming bird タイ名:ケー・バーン・ドーク・デーン
改編:2016年8月25日 初稿:2010年8月1日 撮影:アントーン県


 バンコク北方の3県(注1)の寺院巡りの最終訪問地、アーントーン県ウイセーツ・チャイ・チャーン郡

のフア・タパーン寺院を訪れました。 この寺院の涅槃仏 ( プラプッタ・サイヤーツ) を拝観すれば、涅槃仏

を追っ駆けて来た旅程は全て終了、後はバンコクへ直帰するだけです。


   
(注1) チャイナーツ県 、スィンブリ県 、アーントーン県


 暫しの間、寺院の門前に車を止め、3泊4日の旅の疲れを癒していると、助手席の家内が、

『 チョット待っててね 』 と言い残して車外に出て行きました。 運転席を後方に倒して仰向けになって

休憩していると、小走りに戻って来た家内が嬉しそうに、デジタル・カメラのスクリーンを見せます。


小枝に鳥のように並ぶ紅胡蝶の花


    『 珍しい花を撮影して来たわ 』

    『 タイ語の花名は ケー・バーン・ドーク・デーンだって 』

    『 バンコクに戻って、和名と英名を調べる楽しみができたわ 』


    家内がタイ人女性から聞いた話によると、次のような特性があるようです。


    『 小さくて綺麗に並んだ葉は太陽の方向を向く 』

    『 太陽が沈むと、合歓の葉っぱのように閉じる 』




     左上写真 : 最初は緑一色だった?花蕾が尖端部分から紅色に変化します。

     右上写真 : 紅く変色した蕾は、先端から裂け始めて花弁へと成長します。




 花径が5〜10cmある紅花の姿は、大きな蝶のようにも見えますが、家内が花名を教わったタイ女性は、

『鳥の様に見える花』と言ったそうです。 上写真は紅色花ですが、白色花を咲かせる種類もあるとか。

一般的には、紅花をケー・バーン・ドーク・デーン 、白花をケー・バーン・ドーク・カーオと呼ぶようです。




 花弁が散った後は、種子の入った長い莢がぶら下がるそうですが、家内の撮影した写真には、時期が

早いのでしょうか、莢の姿は見当たりません。




 往復800kmの運転で疲労困憊の僕は、バンコクの自宅に戻るやいなや、バタンキュウで寝入り

ましたが、助手席で、気持ち良さそうに居眠りをして活力を養っていた家内は、この花の和名と英名、

そして、植物学上の分類を調べてくれました。


       
和名 : シロゴチョウ ( 白胡蝶 ) 、  英名 : Vegetable humming bird 


英語国は、“ 鳥 ” をイメージし、日本は、“ 蝶 ” をイメージするところが面白いですね。


緑色の花蕾を食材にしたタイ料理のゲーン・ソム・ドーク・ケー 
( タイ語版ウイキペディアより )


 翌朝、眠い目を擦りながら起きた僕に、家内が説明をしてくれます。


    『 胡蝶の蕾は、タイ料理の食材としても使われているのね! 』

    『 苦味の少ない蕾と海老を和えたスープは絶品だそうよ! 』(上写真)


紅胡蝶の花、蕾、若葉は、タイでは誰もが知っている花菜なのだそうです。湯通しをした花弁や緑色

の蕾をサラダ、炒め物、天麩羅にしたり、海老と花菜を和えてスープにして食するようです。とりわけ、

苦味が少ない緑色の蕾が美味しいとか。


 食材だけではなく、花弁の絞り汁が咳止めや肺炎の薬にもなる樹皮は熱さましにもなるそうです。 

タイ料理の ゲーン・ソム・ドーク・ケーは、折を見て是非とも食してみたいものです。


白胡蝶や紅胡蝶の植物名分類 》
 科名  マメ科  Leguminosae - Papilionoideae 
 亜科  -
 属名  ツノクサネム属  Sesbania
 学名  Sesbania grandiflora  セスバニア・グランディフローラ
 種名  -
 タイ名  ケー・バーン・ドーク・デーン、ケーカーオ
 和名  シロゴチョウ( 白胡蝶 )、紅胡蝶
 別名  -
 中国名  -
 英名  Vegetable humming bird
 原産地  スリランカ、インド、東南アジア
 性状  常緑高木 、多年草、3〜5m
 花色  -
 花言葉  -





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■写真
いつも、きれいな写真と 感心してます。とても わたしの 技術ではーーー。これからも、楽しみにしております。
yukky 2010-08-01 08:24:57


■yukkyさん
技術なんてとんでもありません。シャッターを押しさえすれば、難なく写る小型のデジタル・カメラです。
hiro-1 2010-08-01 14:20:17


■キレイですね美しいだけでなく、食せるなんて!連日hiroさんにペタしようと思っているのですが、先日から記事下の”ペタ”の印まで届かない!何故だろう?
イサラ 2010-08-01 12:51:15 


■イサラさん
すみません。先日から“ペタ”機能を外しましたが、登録した人のブログは、チェック・リストで読んでいます。

hiro-1
 2010-08-01 14:29:59 


■ゲーンソム・ドーク・ケー
ドーク・ケー以前食べました〜http://ameblo.jp/kiis-illustrated/entry-10222524824.html
僕の食べたモノは花びら?が完全になくなってしまっているようですね。ぜひ本場で召し上がって感想をUpしてくださいね〜

kii
 2010-08-01 15:38:15


■kiiさん
何処の店で食べられるのか知りませんが、機会があればトライしてブログに掲載するようにしましょう。
hiro-1 2010-08-02 04:20:39

 


■タダ! タダ!
こんばんは。植物一般は好きですけれども、浅く広くと云う処です。 毎回ただ!ただ! 感心をさせられます。エ! ご夫婦で植物・花が好きなのですか? ( 深く!? ) どの様に調べているのですか?僕は、地図が好きで、ブログを拝見させて頂くと、すぐ調べます( 今は、Google Map、Google Earth と云う優れものが在るので、・・・ ) 今回のお寺を、思いましたが、Wiset Chai Chan 迄は、分かったのですが今の所お寺は分かりませんでした。此れからも、ブログを楽しみにしています。
mu_sun 2010-08-02 00:46:45


■mu_sunさん
日本名は日本のネット図鑑、タイ語名はタイのネット図鑑、手元にあるタイ語の植物図鑑等ですが、地方のタイ人から直接聞き込むことも少なくありません。今回巡った21箇所の寺院の30%程度は、手元のタイ語版道路地図にも載っていません。地方の人に教えて貰いながらの楽しい旅です。
hiro-1 2010-08-02 04:27:27

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