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日が陰ると垂直、陽光が挿すと水平になる観葉植物   



HP編集略nitinitisou1.htm

和名:日日草

英語名:Vinca roseus タイ名:ドーク・ペーン・プアイ
改編:2016年7月8日 初稿:2009年12月13日 撮影:チョンブリー県


 朝夕夜の気温は20℃前後まで下がり、めっきり涼しくなったバンコクですが、真昼間ともなると、

相変わらず30℃以上の茹だるような日々が続き、ついつい日陰に逃げ込みたくなる今日この頃

です。


 バンコクの隣県・チョンブリ佛教公園の少し日陰になった荒地に、タイ名 “ ドーク・ペーン・プアイ ”

が円い花を咲かせていました。日本では “ 日日草 ” とか “ 日日花 ” と呼ばれていますね。 


直径4cm前後の桃色の日日草


 日本に住んでいた頃は、白色、桃色、赤色、紫色、赤紫色の如く、花弁と花芯の多彩な色が組み

合わさった日日草を楽しんだ憶えがありますが、タイに移り住んでからは、白色花弁と桃色花弁の

日日草しかみたことがありません。


桃色花弁の日日草の花言葉は “ 優しい追憶 ”


 タイの日日草は、一年を通して新たな花を次々と咲かせる多年草の常緑の半低木ですが、日本の

日日草は、初夏から初秋にかけて開花し、晩秋には枯れてしまう一年草ですね。


 日日草の名前の由来は、新しい花が絶えることなく日々咲き続けることから、“ ニチニチソウ ”

の名前が付いたというのが定説のようです。一方、日日草の花の寿命は二日もすると花弁が落ちて

しまうことから、“ 二日草 ” の別名もあると聞きました。


 “日日” の名前の起源が、“毎日”を意味する日日なのか? “二日” を意味する日日なのか? 

へそ曲がりの僕としては、“ 日日 = 二日 ” の説が気に入っています。


荒地に這うように咲いていた白色花弁の日日草


 桃色の日日草も可憐な花だと思いますが、僕の好みは、南国の太陽の下で気丈に咲く白色の

日日草です。白色花弁の咲く光景を一人静かに眺めていると、“ 酷暑の中に涼感見つけたり ” 

の気分に浸れるような気がします。



白色花弁の日日草の花言葉は “ 生涯の友情 ”


 先月の今頃、僕の連れが “ 乳癌の疑い ” で一時帰国しました。五年前に乳癌手術をした連れの

年子の姉が転移した時期と同じだったこともあり、バンコクの自宅で、一人気を揉みながら、日本

からの電話を待ち続けていたのですが・・・・・


 連れの姉の転移後の再手術は滞りなく終わり、現在経過観察中。僕の連れの再検診結果は、

乳癌ではなく、過去患った乳腺症の跡だったとの連絡があり、取り敢えずホット一息です。


抗白血病作用効果の高いアルカロイドを含む日日草の緑葉


 そんな時に読んだ植物図鑑の中に、日日草の葉は抗癌薬原料になるとの記述を見つけました。


 『
日日草の葉っぱから抽出されたアルカロイドに、抗白血病作用があることが確認された。

  副作用や毒性があるので安易な服用は危険であるが、腫瘍増殖を抑制する有用な原料

  である。キョウチクトウ科の植物はアルカロイド成分を多く含み、その中でも、日日草属 は、

  医薬資源の極めて高い植物群である



 そもそも、科学者が医薬素材として日日草の研究に着手したのは、癌や腫瘍の増殖を抑制する

新薬開発としてではなく、マダガスカルで古くから使われていた糖尿病治療の効果測定だったとか。

何処にでも咲いている平凡な野草だと思っていた日日草が、世界の科学者から有用な抗腫瘍薬

の素材として注目を浴びる存在だとは! “ 日日草に敬礼!”


《日日草の植物名分類 》
 科名  キョウチクトウ科 Apocynaceae
 亜科  -
 属名  ニチニチソウ属 Catharanthus
 学名  Catharanthus roseus
 種名  -
 タイ名  ドーク・ペーン・プアイ
 和名  ニチニチソウ(日々草)、ビンカ、ニチニチカ (日々花)
 ソノヒグサ
 中国名  長春花
 英名  Vinca roseus = Madagascar Periwinkle
 原産地  マダガスカル、インドネシア、ブラジル
 性状  -
 花色  -
 花言葉  桃色花弁=優しい追憶白色花弁=生涯の友情





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■楽しい花のお話ありがとう
庭の木陰に毎年春咲く小さい青い花 vinca minorにそっくりなので、 調べたらやはり同じキョウチクトウ科でした。和名は姫蔓日日草とありました。脳活性化にいい薬草とか。

タイは30度ですか。 びっくり。こちら4度、湿度53度です。でもまだ軒下の鉢植えのENGEL TRUMPETが大輪の花をさかせていますよ。

お連れ様、お姉様のこと、ご心労だったことでしょう。皆様のご健康、ご回復祈っております。
仏暦2487年生まれ 2009-12-14 02:03:04


■仏暦2487年生まれさん
日曜日は34℃、湿度62%でした。
寒さには弱いですが、暑さには対応できるのでそれほど苦にはなりません。連れと姉の度胸の座り方を見て、女性の強かさを感じました。
hiro-1 2009-12-14 02:25:45


■タイでは年中咲いてるんですね。
タイムリーなブログだなって思いましたのは、今日ベランダの日日草を違うお花に植え替える多め引き抜きました。夏は元気に咲いていましたが、ここ最近は花弁も小さく、元気がありませんでした。暖かかったとはいえ12月まで咲いてくれて感謝です!日日草はいろんなこう薬があるんですね。独特のにおいがああって好きな花です。また来年、植え替えしたいです。
さくら
 2009-12-13 23:35:16 


■さくらさん
日本では10月で終わりと思っていましたが、12月まで咲くとは、頑張り屋の日日草ですね。
hiro-1 2009-12-14 00:51:41 

 

■偉い!
目立たないひっそりと咲く花にそういう役目があったのですね。でもどうして日本とタイで1年草と多年草に分かれるのでしょう。奥様のご健康をお祈りします。
マイペンライ 2009-12-13 22:47:59


■マイペンライさん
熱帯地域を原産地とする植物ですから、多年草が本来の姿ではないでしょうか。日本のように厳しい冬のある国では、結果として一年草にならざるを得ないのでは・・・と思うのですが・・・
hiro-1 2009-12-13 22:56:17

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