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京都植物園で見た大鬼蓮


HP編集略号ooonibasu2.htm

和名:オオオニバス

英語名:Victoria amazonica? タイ語名:ブア・グラダン

 改編:2014年5月17日

初稿:2013年11月12日

 撮影:京都植物園



 2013年9月に一時帰国し、京都一泊二日の弾丸旅行を敢行した折に、京都府立植物公

園内の野外池でオオオニバス(大鬼蓮)を観る事が出来ました。熱帯気候や亜熱帯地域

の国々の野外の自然公園で見かけることはありますが、冬は殊更に冷える京都の野外

池でお目にかかるとは、思いもよらない事です。



京都府立植物園の野外池に浮いていた熱帯植物のオオオニバス


 熱帯地域と亜熱帯地域の植物とされる大鬼バスですが、亜熱帯地域では、絶滅危惧種に

指定されているそうです。是非とも訪れたいと恋い焦がれていた京都植物園でしたが、其処で

大鬼蓮と出逢えるとは想像もしていなかったの大感激。



白花が既にピンク色に変色していました。 (撮影時間 午後3時)


 夕刻に開花する大鬼バスの花は、最初は白色ですが、翌朝にピンク色に変色するとか。

だとすれば、僕が訪れる前日の夕刻前に開花、今日の朝方に変色したことになりますね。



老成(?)した大鬼バスの浮き葉


 大鬼蓮は浮葉裏の骨組と空気浮体によって、20kgの重さにも耐えられると聞きますが、

京都の野外池に浮かんでいた浮き葉の多くは、何処か今一つ頼りない風情がありました。

京都の厳しい自然条件が合わないのか、それとも、寿命が残り少なくなったのか?



大鬼バスと同じ池に浮いていたスイレン


 スイレン科オオオニバス属と上写真のスイレン科スイレン属を比較すると、水面上に浮か

ぶ葉のありようが、似通っていることにお気付きでしょうか。植物分類名上の属名は異なるも、

同じスイレン科の仲間だと分かります。



《オオオニバス(大鬼バス)の植物分類名》
 科名  Nymphaeaceae  スイレン
 属名  Victoria  オオオニバス 
 種名  V. amazonica  オオオニバス
 学名  Victoria amazonica (Poepp.) J.C. Sowerby   -



《スイレンの植物分類名》
 科名  Nymphaeaceae  スイレン
 属名  Nymphaea  スイレン
 学名  Nymphaea    -


 ところが、前者は『 オオオニバス 』、後者は『 スイレン 』の和名で呼ばれています。それぞれ

『 大鬼蓮 』と『 睡蓮 』と書きますがが、“蓮”の字の読み方が違いますね。最近の植物分類では、

大鬼蓮と近縁の鬼蓮をオニバス科とする学者もいるそうです。


 お堅い植物分類名上のことはさて置いて、日本語の属名の『 大鬼バス 』の由来は、浮葉の棘だ

らけの巨大で頑丈な茎を、鬼の金棒に見立てたことから来ているそうです。


 英語名の『 Victoria 』 は、水面上に浮かぶ巨大な浮葉の威容を、世界に冠たる英国のビクトリア

女王に見立てて命名されたとのこと。 植物の命名であっても、お国違えば、その発想の由来も

様々ですね。



《参考:オオオニバスの植物上の分類名》
 科名  Nymphaeaceae    スイレン科(睡蓮) 
 属名  Victoria 英国女王に因んで命名      オオオニバス属
 学名  Victoria amazonica (Poepp..)J.C.Sowerby  -
 種名  Victoria rigia  -
 和名  オオオニバス  大鬼蓮
 英名  V. amazonica     Euryale Ferox Salisb
 タイ名  Bua gradang    ブア・グラダン
 原産地  南米 アマゾン川流域  -
 性状  多年生草本  水生宿根草  
 開花した花の直径は約40p
 -
 花言葉  神秘的  -



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