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日が陰ると垂直、陽光が挿すと水平になる観葉植物



HP編集略号poinsetia1.htm

和名:猩々木(しょうじょうぼく)

英語名:Poinsettia
タイ名:トン・クリスマス
改稿:2016年6月18日 初稿:2009年3月27日 場所:カンチャナブリー


 午前7時30分、気持ちよくスッキリと目覚めました。旅先でパッチリと目覚めるなんて、本当に久しぶりの

ような気がします。 浮き浮きするような気分になって戸外に出てみると、緑の林間を清々しい朝の空気が

漂っていました。 大きく背伸びをして上空を見上げると、緑の樹林の間から、バンコクでは滅多に見られ

ない青空と白雲が拡がっています。 大きな深呼吸を繰り返し、胸いっぱいに新鮮な空気を吸い込みました。


樹林の間から垣間見えた青い空と白雲


 昨日の夕食をホテルのレストランで食べた時に、翌朝からの食事は、“ 外部のレストランでしよう ”

と心に決めていたにも拘わらず、余りにも清々しい朝を迎えたからでしょうか、お腹が空いてしかた

ありません。 態々、車を運転して、30kmも離れた町まで行くのも阿保らしくなり、直ぐに心変わり、

ホテル内のレストランで朝食をとることになってしまいました。


リゾート・ホテル内の林間道路


 特に美味しくもなく、かと行って不味いわけでもない平凡な朝食を終えてから、腹ごなしに朝の散歩と

洒落込みました。バンコクの都心に住んでいる僕は、本当に時折ですが、午後から夕方にかけて、

ランスアン地区からルムピニ公園までの小路(ソイ)をプラプラ歩きすることがありますが、朝食を終えて

から散歩するなんてことは・・・ここ数年間あり得なかったことです。


 リゾ−ト・ホテルの駐車場は満車、そして、3階建ての宿泊棟も満室だというのに、敷地内の車道、

歩道、そして、自転車道の何処を見渡しても人の姿が見えません。遅い午前ということもあるでしょうが、

それよりも、リゾート・ホテルの敷地が余りにも広大過ぎて、彼方此方の木陰に吸い込まれてしまった

のかも知れません。



車両、自転車、そして人影もない午前中の林間道路


 現役生活を終えてタイに移住した僕は、何のためらいも無く、何事につけても便利なバンコクの都心に

コンドミニアムを購入したのですが、このような自然環境に恵まれた中に身を置いてしまうと・・・・・

“ 僕の選択は正しかったの? ” と思わず自問自答してしまいそうになります。


 喧騒のバンコクから、この静寂な別荘地を訪れた者ならば、少なからず、この土地の持つ自然の魅力に

とり付かれてしまうに違いありません。 しかし、一方では、このような状態が一年を通して続くことを想定

すると、心の片隅に抱くであろう寂しさ、侘しさ、虚しさを慮る人だっている筈です。 


 二者択一の方策しか持ち合わせない前期高齢者の僕は、正に後者の部類に属するのですが、二兎を

追い求めるタイの裕福者に言わせれば、“ 都心に住宅を持ち、避暑地に別荘を持てば良し ” と事も無げ

に言い放つに違いありません。



林間池の傍らにひっそりと建つ人様の別荘


 至る所が緑の樹幹でおおわれたリゾート・ホテル内の敷地ですが、所々に地下水を湛えた林間池があり、

心地よい涼しさを醸し出しています。池の中に倒れ込んだ樹幹に、紅色の包葉と緑色の下葉を巻き付けた

自生のポインセチアが咲いていて何とも鮮やかです。


 最近は栽培技術の進歩によって、日本でも容易に鉢植えのポインセチアを観賞することが可能だと伝え

聞きますが、タイでは、山間部や林間に自生する色とりどりのポインセチアを眺めることができます。


クリスマス用に綺麗に整えられた鉢植えのポインセチアも素晴らしいですが、山間や林間で見かける野性

のポインセチアに、僕は堪らない魅力を感じずにはおられません。


別荘の裏庭を取り囲むように配置された池


 ポインセチアという名前の由来は、アメリカ合衆国の初代メキシコ公使となったポインセット氏

(Joel Robert Poin Sett) が、1825年(江戸・文政8年)にTAXCOの丘に咲いていた花を米国に

持ち込み、フィラデルフィアの John Bartram 氏などの多くの園芸仲間に提供したことから広まり、

それが機縁になって名付けられたとありました。


 日本名の “ 猩々木 ” (しょうじょうぼく)は、ポインセチアの紅い包葉色が、中国の伝説上の動物

である“ 顔が赤くて酒好きの猩猩 ” に似ていることから名付けられたようですが・・・中国でも同じ

漢字名で呼ばれているのかどうかは確認できませんでした。


緑の下葉に守られて鮮やかに染まったポインセチアの紅色の包葉


 元々は、基督教と何の関係も無かったポインセチアですが、いつしか、欧米地域で、キリストの誕生を祝う

クリスマス・フラワーとして定着するようになった理由は、次の三点にあるのだそうです。


    @ポインセチアの苞葉の赤色がキリストの赤い血に通ずる事。

    A茎頂に咲く蜜腺花の黄色が鈴玉の金色に似ている事。

    B12月になると、苞葉の紅色と下葉の緑色の色合いが最も美しくなる事。


黄色の蜜腺が花弁のない花序


 ポインセチアが米国人公使によって発見された当時のメキシコ王国では、当然ながら、観賞用としては

使用されていませんでした。 ジャバ王専属のドクター・ユーフォルビアの指導により、この植物の茎を

切断した時に採取できる白乳液を解熱剤として使っていたというのです。


 ポインセチアの属名が “Euphorbia ” は、ユーフォルビア医師の名前に因んだものだそうです。


 過去BLOGでも書いたような気がしますが、ポインセチアの包葉の色は多種多様で、紅色はその一つ

に過ぎません。ポインセチアの花は、包葉の中央に実る杯状花序で花弁は存在しません。


 従って、観賞の対象となるのは、杯状花序ではなく、花序を支えるようにして鮮やかに染まる包葉という

ことになります。


ポインセチアの包葉の色は多種多様。


 花言葉には、ポインセチアの包葉の多種多様な色と同じように、様々な表現がありました。


   
愛 情、私の心は燃えている、祝福する、聖なる願い、聖 夜、清 純、キリストの血


 いにしえのテレビ・ドラマ『木枯し紋次郎』ではありませんが、僕には、あまり関わりの無い艶やかな

花のようでござんす。 


《 植物学上の分類 》
 科名  トウダイグサ科 Euphorbiaceae
 亜科  −
 属名  トウダイグサ属 Euphorbia・・・・・(ユーフォルビア)
 学名  Euphorbia pulcherrima
 種名  ポインセチア E. pulcherrima
 和名  ショウジョウボク(猩々木)    
 英名  ポインセチア Poinsettia 通称名:クリスマス・フラワー
 タイ名  トン・クリスマス 
 原産地  中南米
 性状  −




読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■無題すばらしい散歩道ですねぇ!
こんなタイもあるんですね。・・・ビックリ! これで朝食が美味しかったら、言うことないのに。確かにこういうところに住み着けるかとなると、厳しい選択ですよね。
シャンティcoco 2009-03-26 23:37:40  


■シャンティcocoさん
1年に数日間だけ滞在するには至福の場所ですが、生活するとなると大変な場所ですよね。だからこそ。リゾート・ホテルなのですね。
hiro-1 2009-03-27 04:09:27  

■チェンマイのポインセチア
もう2か月程前ですがチェンマイ郊外の山岳民族館の手前の道端で何と大きな見事なポインセチアに出会いました。へえ,ポインセチアはこんなに大きくなるんだあとビックリ。そのときのデジカメ画像の花(拡大する必要もないほど大きいです)を今見ると,確かに花弁がありませんね。デジカメに花(本当の花)も撮っておいて好かったこと。
モンチ 2009-03-26 16:30:55  


■モンチさん
僕がチェンラーイの山間部でみた自生のポインセチアも高木でした。ポインセチアもブーゲンビリアも苞葉が鮮やかに染まりますが、花の部分は本当に目立ちませんね。
hiro-1 2009-03-27 04:05:11 

■清清しい
本当にこういうところでノンビリとしたいものです。ポインセチアは高木ではないですよね?僕がタイで見てキレイだなーと思った木は、写真の最初のほうに写っているような緑の葉の高い木に、オレンジがかった赤い花が咲いているモノでした。それが並木になっている様は、どこまでも青い空と相まって、感動モノでした。あれは何という木なんだろう?
kii 2009-03-26 11:16:22  


■kiiさん
和名:オオゴチョウ(タイ語名:ノック・ユーン・タイ)、或いは、和名:火炎木(タイ語名:ケーセート)ではないでしょうか?後者は比較的見かけることが少ないので、前者かも知れませんね。
hiro-1 2009-03-27 03:57:01


■5月の薫風のよう
素敵な緑ですね。日本でいう新緑ですが、落葉樹ですよね。冬は何度くらいなんでしょう。ポインセチアが野生で咲いて?いるのをはじめてみました。ありがとうございました。
今日の新宿御苑 2009-03-26 09:20:45

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