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HP編集略号saboten3.htm

和名:ベニバナ ウチワサボテン


英名:Cactus


タイ名: タボン・ペット

改編:2017年6月17日  初稿:2012年1月23日 撮影:プラチュアップ・キリーカーン県


  昨年末から正月4日まで、タイ南部プラチュアップ・キリーカーン県フアヒン郡のホテルで

過ごした折に、海岸線からそそりたつタム・カーオ・タオ (亀の甲羅のような洞窟のある岩山)

に登りました。 


  海岸の麓から山の中腹に鎮座まします黄金の釈迦牟尼仏までは、直線状に連続する

崩れかけた石段を歩むのですが、それから先は、油断すれば滑落してしまいそうな亀の甲羅

のような岩山を這い蹲るようにして頂上に向かわなければなりません。 


亀の甲羅のようになった頂上から見晴るかす寒季(乾季)のタイ湾


  タイ湾から吹き上げてくる心地良い寒季の海風を受けながら、亀の甲羅の如き岩山と緑の

潅木の境辺りを見遣ると、3種類のサボテン群で埋まっています。


岩山の周囲を囲むように生い茂る大小のサボテン


  聞くところによれば、サボテン本科(Cactaceae)は、約140属2000種以上があるらしく、

僕の如き門外漢が植物分類など出来るわけもないのですが、間違いを恐れずに言えば、

山頂に生えていた3種類の内の1種は、ベニバナ ウチワ サボテンの仲間ではないでしょう。


ベニバナ・ウチワ・サボテン(紅花団扇仙人掌)


  サボテンの英語名が CACTUS であることから、『 ケクタス 』 と呼ぶタイ人もいますが、

殆どのタイ人は、金剛棍(コンゴウボウ)を意味する 『 タボン・ペット 』とか、『 グラボン・ペット 』、

タイ北部では、『 ナーム・キア 』(棘のある棒)と呼んでいるようです。


ベニ・ウチワ・サボテンの幼い果実


  カクタス・ペア ( Cactus pear ) と呼ばれるサボテンは、紀元前の時代から外皮が

生食されていたようですが、今では、ベニバナ・ウチワ・サボテン(258種類)の内の

100種類程度がメキシコあたりで食用栽培されていて、サラダやジャムに加工されている

そうです。


ウチワ・サボテン類の成長した紅色の果実


 タイの植物図書に、タイ人のサボテンに対する信心が記述されていましたので意訳

してみましょう。


    ≪ 吉兆としての信心 ≫

    『家にサボテンを植えると、成長して丈夫な花が沢山咲きます。
      
     家族は素晴らしい吉兆を得て、仕事の地位も上がって行くことでしょう。
      
     家の垣根としてサボテンを植えると、丈夫な幹に生えた鋭く尖った棘が、

     悪人が及ぼす恐怖や危険から貴方の身を守ってくれます。

     家の垣根にサボテンが好まれる理由です』      




  通称名のウチワ・サボテンの名前の由来は、楕円形の茎が団扇に見えるからだという

ことは明白ですが、サボテンの名前の由来には幾つかあるようです。 


  僕が気に入っているのは、大航海時代のポルトガル帆船で、食事後の食器類の油汚れ

を洗い落とすために、ウチワ・サボテンの液汁を石鹸(サボン、シャボン)として利用していた

のが、いつしか転訛して『 サボテン 』になった・・・という説です。


  その他の説としては、仙人が手を広げた格好に似ているので 『 仙人掌 』 とか、三布袋

(サンホテイ)が訛ってサボテンになったとかの説もあるようですね。


  僕が大好きなサボテンの仲間の果実と言えば、タイの果樹園で栽培されているドラゴン

・フルーツですが、ウチワ・サボテンは未だ一度も食べたことがありません。 どんな味が

するのか、機会があれば是非とも食してみたいものです。


  タイ南部のフアヒンの土壌の乏しい岩山の頂きに根付いたウチワ・サボテンは、雨季に

吸い込んだ水を茎内にたっぷりと溜め込み、茹だるような暑さが続く暑季に突入すれば、

溜め込んだ水を糧にして耐えに耐えて生き続けなければなりません。自然の威力に打ち

勝って、子々孫々まで生命を繋いで欲しいものです。


ベニバナ ウチワ サボテンの植物学上の分類名
 学名  Cactaceae Opuntia
 科名  Cactaceae ( サボテン科 )
 属名  Opuntia  ( ウチワサボテン属 )
 種名   −
 タイ名  タボン・ペット、グラボン・ペット、(意味:金剛棍)
 英名  CACTUS
 日本名  ウチワサボテン
 漢名  仙人掌
 性状   −
 原産地   − 
 花言葉   熱情、偉大、内気、暖かい心、風刺 



この主題に関連するホームページ内の別の記事 

(主題をクリックすると該当頁に移ります)



 主題  初稿  改稿  HP編集略号
 市場で見かけたミニサボテンの花  2009年6月19日  2014年11月14日  saboten1.htm
 家族の安全を護る団扇サボテン  2009年8月10日  2017年1月25日  saboten2.htm
 海の見える岩場で根付く団扇サボテン (当該頁)  2012年1月23日  2017年6月17日  saboten3.htm




 

読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■アロエ
先日下田の「アロエまつり」に行ってきたのですが、「アロエ」もサボテンの仲間なのかしら。 なんかそんな気がします。「アロエ」は種類によっては「生薬」にもなるそうなんですが、「サボテン」もlそうなんでしょうね。植物の世界、面白いですね。
ワイワイ 2012-01-23 09:35:01  


■:ワイワイさん
どちらも多肉植物ですが、アロエ科とサボテン科なので全く別の植物だと思われます。家内の姉が亡くなりましたので、今から夜行便で成田経由広島へ向かうことになりました。
hiro-1 2012-01-23 22:24:46  

■大変ですねカオタキアップのことなのかな?猿がたくさんいる所ですよね?とコメントしようとしたのですが…
突然のご不幸、いろいろ大変かと思います。お気をつけて。
kii 2012-01-25 21:31:03  


■kiiさん
カオ・タキアップにも行きましたが、此処はタム・カオ・タオ(亀の甲羅のような山の洞窟)です。フア・ヒンに住んでいる白人外国人が訪れる程度で、訪れる日本人は少ないとのことでした。寒い日本で数日間滞在しましたが、耐え切れなくてバンコクに戻って来ました。
hiro-1 2012-01-31 13:47:17


■無題
メキシコでウチワサボテンの実を食べたとき、美味しくてびっくりしました。できれば、日本でも食べられればいいのに・・・と思います。写真を見てて、思わず食べたくなりました。(私が食べたのは、紅くなかった気がします。)
シャンティcoco 2012-01-25 22:51:56



■無題
ドラゴン・フルーツよりもずーっと瑞々しいですよ。スイカとかメロンとかキーウィフルーツとか、そのくらいの瑞々しさと記憶してます。
シャンティcoco 2012-02-11 16:45:47  


■シャンティcocoさん
ドラゴン・フルーツのような美味しさなのでしょうか? 僕が見たのは紅花団扇サボテンだったのですが、黄色果実の種類もあるようですね。
hiro-1 2012-01-31 13:50:16




■:シャンティcocoさん
スイカ、メロン、キーウィと同じくらいの瑞々しさですか! 機会があれば是非とも食してみたいと思います。 
hiro-1 2012-02-11 22:58:51



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