先日、小道に落下したチョンプーパンティップ写真を掲載しましたが、本日は、チョンプー・
パンティップがタイに導入された経緯を御紹介することにしましょう。 |
ナコンパトム県・プッタモントン仏教公園のチョンプーパンティップ |
ナコン・パトムでの所用を終えてバンコクに戻る途中、プッタモントン仏教公園に立ち寄って
チョンプーパンティップを観賞したのですが、残念ながら、ピンク色の花の半分以上は、既に
落下していてガッカリ。 そのうえ、ポケット・カメラの調子が頗る悪くて冴えない写真ばかり
です。 |
タイ語の花木写真集によれば、チョンプーパンティップの原産地・南米での名前は、
Tabebuya でと記されています。
ラーマ五世の孫のチ゛ュム・ポット・ポン・ボリパット氏の奥方のパンティップ・ボリパット
さんが南米に旅行された折に、タイに持ち帰られた花とのことです。 |
Tabebuya をタイに持ち帰ったパンティップ・ボリパットさん |
タイに持ち帰られた当初は、現地名を訛って『 ターベーブヤ 』 と呼ばれていたそうですが、
パンティップさんの名前と桃色の花弁から、『 ピンク・パンティップさんの花
』、つまり、
『 チョムプー・パンティップ 』(タイ語名) と呼ばれるようになったそうです。いまでは、此の花を、
タイ原産の花と思い込んでいるタイ人が多いとか。
この花木の葉を煎じると、下痢止めの効用があるようですが、南米から持ち帰った彼女の意図は、
那辺にあったのでしょうか。 |
チョムプー・パンティップの花は、トランペットに似たロート状の花 |
その昔、タイに住んでいた日本人は、この花を 『タイ・サクラ』 と呼んでいたそうです。
開花が三月〜四月、花色がピンク色、花の命が短いこと等など、日本のサクラとの
共通点に、望郷の思いを重ねたのでしょうね。 |
ボリパット御夫妻がお住みになったバンコクのスアン・パッカ−ド宮殿 |
古い建築様式で有名なバンコクのスアン・パッカ−ド博物館(注)は、ボリパット御夫妻が
お住みになった旧居の一部を復旧したものですが、チ゛ュム・ポット・ポン・ボリパット氏の
古美術品が多く展示されています。 (注)意味:野菜畑の博物館 |
バンコクの秋葉原と称される 『 パンティップ・ビル 』 の名前の由来も、『
パンティップ・
ボリパット 』さんの土地を購入したタイ人資本家が、『 パンティップ 』 夫妻の名前を偲んで、
命名されたと聞いています。
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科名 |
Bignoniaceae、Tecome |
ノウゼンカズラカ |
属名 |
Tabebuia |
タベブイヤ |
学名 |
Tabebuia rosea (Bortol.)DC. |
− |
種名 |
T.rosea |
− |
英名 |
Pink Tecoma 、Pink Trumpet Tree |
Pink RosyTrumpet |
タイ名 |
チョンプー・パンティップ |
チョンプーインディア、ターベーブーヤー |
日本名 |
キダチベニウゼン |
別名:風鈴木? |
南米名 |
ター・ベーブー・ヤー |
− |
原産 |
南米 |
− |
性状 |
高さ 8m〜10m |
15m〜25m もあり |
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