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Bタイの桜もどき コチョウセンナ-2



HP編集略号sakuraganlapa2.htm

和名: コチョウセンナ

英語名: Pink Shower Tree タイ語名:ガン・ラ・パ・プルック
改編:2014年5月23日 初稿:2007年4月14日 撮影:タイ各地


 タイに古くから住んでいる日本人が 『 サクラもどき 』と呼ぶ花があります。

和名は、『 コチョウセンナ 』、バライロモクセンナやジャワセンナの別名もあるようです。



ナコンパトムの仏教公園内の コチョウセンナ


 この花の種類は、熱帯地方を中心に、20種類前後あるようですね。僕のお気に入りは、

プッタモントン仏教公園に咲くコチョウセンナです。 開花時期中にも緑葉が残るので、

一寸見には風情が良くないのですが、天気晴朗の日に仰ぎ見ると、白色に近い桃色の花弁

が空の青に映えて、まるで『 染井吉野 』を眺めているかのような、そんな気分を味わえます。



仏教公園内・満開のコチョウセンナ


 別種の桜モドキの花木に、南米原産のチョンプー・パンティップがありますが、多くのタイ人

は、コチョウセンナは、タイ北部原産の国産花木だと言い張ります。タイ北部では、樹皮を

なめしたり、赤染料の原料として活用していたそうです。



コチョウセンナの特徴・濃い桃色の蕾(?)


 コチョウセンナの特徴は、花弁の中から突出している濃桃色の蕾(?)だろうと思います。

この蕾が嫌われて、タイ桜ではなく、『タイの桜もどき 』と呼ばれるのかも知れませんね。


 
コチョウセンナの木   (タイ語名 : トン・ガン・ラ・パ・プルック ) 


 タイ上座部仏教 (南伝仏教) では、『 ガン・ラ・パ・プルック 』を『 天界五華 』の一つの

華として崇めています。帝釈天の喜林園にあって、欲しいものを何でも叶えるという如意樹

だそうです。

 タイでは功徳を積む『 タム・ブン 』の一つの形態として、クリスマスツリーの飾りのように、

紙幣を小枝に挟んで寄進する習慣がありますが、寄進する紙幣を託す木は、如意樹の

『 ガン・ラ・パ・プルック 』と決められているようです。



ガン・ラ・パ・プルックの小枝に紙幣を挟んで願い事を託します


 男性の下半身の二つ袋をタイの俗語で、『 プアン・ガン・ラ・パ・プルック 』と言います。

何でも叶えてくれる如意樹が、何故に男性の袋の俗称として用いられるのでしょうか? 

子孫繁栄を願う『 リンガ信仰 』と同じく、『金の玉の袋』を敬って名付けられたのか? 

それとも、ピンク色の実を『金の玉の袋』に見立てたのか?



 科名  ジャケツイバラ科
 属名  カワラケツメイ属
 学名  Cassia javanica
 英名  Pink and White Shower , Apple Tree 、Blossom Cassia 、Javanese cassia
 和名  コチョウセンナ、別名:バライロモクセンナ、ジャワセンナ、
 タイ名  ガンラパプルック
 原産  熱帯アジア・・・多くのタイ人がタイ北部原産だと主張します。



下記の主題をクリックすると関連する下記の該当頁に移ります。


 主題  タイ語名  初稿年月日  改稿年月日  HP編集略号
 Cタイの桜もどき 3種のまとめ    -  2009-3-20  2016-11-10  sakura3syu1.htm
 Bタイの桜もどき コチョウセンナ-1   ガンラパプルック  2009-2-27  2014-6-22  sakuraganlapa1.htm
 Bタイの桜もどき コチョウセンナ-2 当該頁  ガンラパプルック  2007-4-14  2014-5-23  sakuraganlapa2.htm
 Aタイの桜もどき キダチベニウゼン-1  チョンプーパンティップ  2007-4-8  2014-5-25  sakurachompu1.htm
 Aタイの桜もどき キダチベニウゼン-2  チョンプーパンティップ  2007-4-12  2014-5-25  sakurachompu2.htm
 Aタイの桜もどき キダチベニウゼン-3  チョンプーパンティップ  2012-3-20   2015-4-1  sakurachompu3.htm
 @タイの桜もどき オオバナサルスベリ  インタニン  2010-2-14  2015-4-1  sakuraintanin1.htm





 読者の方から頂戴したコメント


 hiro-1からのお返しコメント


■葉桜の博多です。
素敵な写真を時々拝見させて頂いています。先日までの満開も刹那。博多もすっかり葉桜になっています。でもこの瞬間から来春の芽吹きに向けて桜の命は既に開花を夢見ているのですね。
KIYO 2007-04-14 13:18:13  


■KIYOさん
久方ぶりのコメントありがとう御座います。既に葉桜ですか!季節の流れは早いですネ。日本の桜を、18年以上見たことがありません。今月の下旬に所用で東京へ戻るのですが、桜を見ることが出来るかどうか? 無理デショウネ?
hiro-1 2007-04-15 06:07:00


■タイ桜以前チョムプーパンティップより桜らしい花があると聞いたことがありましたが、ガン・ラ・パ・プルックのことだったんですね。なるほど染井吉野によく似ていますね。ちなみに散る時はどんな感じなのでしょうか。今年は日本で蕾から散り初め迄、桜を堪能できました。 これは、この時期日本にいる人の特権?ですね。

いよいよソンクラーンの3ケ日が始まりましたね。ワタシもバイト先でタイ人コックさんと新年の挨拶を交わしました。(水掛け合いはしませんでしたが)では、サワッディピーマイカ!
dobr 2007-04-14 13:21:28  


■dobrさん
日本の桜は花弁の一枚一枚が紙吹雪のようになって舞いますが、タイ桜の花弁は重くて丈夫ですから、紙吹雪にはならず、花ごとボトリと垂直落下します。 ソンクラーン期間中はコンドーから外に出ないようにしています。タイに長く住んでいる他の住人も、コンドーの敷地から出ずに、ソンクラーンが終わるのを只管待っていますヨ。
hiro-1 2007-04-15 06:07:21 


■博識で素敵なあなたへ!!最高で〜す!!
ガンラパプルック(学名:Cassia bakeriana、英名:Pink Shower Tree)は,、本当に日本の桜の雰囲気が漂いますね。うっとりしてしまいます。

そしてもう1つの’タイの桜’、チョンプー・パンティップは、タベブイア(学名:Tabebuia、漢名:風鈴木)のことだったんですね!! 

タイではチョンプー(ピンクの)、パンティップ(パンティップ氏)で、ピンクのお花ばかりを想像しますが、タベブイアはピンク、黄色、白いお花と花色が豊富です。
ピンクのお花の代表はタベブイア・インペティギノーサ(Tabebuia impetiginosa)とタベブイア・ロセア)でしょうか。黄色いお花は、タベブイア・クリソトゥリカ(Tabebuia chrysotricha)やタベブイア・ドネル・スミティー(Tabebuia donnell-simithii)などだと思います。素敵なお花をありがとうございます。
悠々 2009-03-16 19:46:39


■悠々さん
コメントありがとう御座います。タイの桜もどきに随分とお詳しいですね。きっと、タイに住まわれていたか、現在もお住まいの方なのでしょうね。
hiro-1 2009-03-17 03:23:58

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