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タイの沙羅の花は、本当に涅槃の時に咲いた花?



HP編集略号sara2.htm

和名: ホウガンボク

英語名: Canonball Tree タイ語名:サーラ・ランカー
改編:2014年5月17日   初稿:2012年12月27日 撮影:タイ各地


 土曜日に痛めた背筋が快方に向かわず、今日も終日ベッドの上で読書 のつもりでした。

ところが、書籍がタイ語版の花木に関する内容なので、タイ日大辞典なしでは読めません。

大辞典(2800頁)を捲る度に上体を起こさねばならず、その都度激痛に耐えなければなり

ません。 とても読書を続ける状態ではないので、PC内の沙羅の花の写真を整理することに

しました。





 タイ上座部仏教では、陰暦の6月の満月の日を、釈迦牟尼の降誕日、成道日、涅槃日として

祝います( wisakhabuuchaa )。 大乗仏教の日本では、それぞれの日が別の日になっていますね。





 タイ上座部仏教では、お釈迦様の降誕の日と涅槃の日に、その傍で見守っていたのが沙羅

の木の花だと伝えられています。この点に関しては、大乗仏教もタイ上座部仏教も同じ見解の

ようですね。





経典によると、釈迦牟尼が入滅された時に咲いた沙羅の花は、白色の沙羅の花だと記されているとか。





 大乗仏教(北伝仏教)の日本では、沙羅の木の花は、白い花を咲かせる 『 夏つばき 』 (注)

だと勘違いしてしまいました。熱帯性気候のインドの沙羅の木が、日本の気候で育つ筈もない

のですが、情報が少ない当時を思えば、この程度の勘違いは、止む無しでしょうか。


(注)沙羅の花と違うのを承知の上で、夏ツバキを沙羅の花としたとする解説書もあるようです。





植物分類上では、『 沙羅の木 』 と 『 夏つばき 』は全く別種の植物として記述されています。


 −  沙羅の木  夏つばき
 科名  サガリバナ科 Lecythidaceae  ツバキ科( Stewartia)
 属名  ホウガンノキ属 Couropita  ツバキ属( Stewartia)
 学名  Couropita quianensis Aubl.  Stewartia pseudo-camellia、





 インドの沙羅の木(Saala india)は白花を咲かせるとの記述を、何かの本で読んだ覚えがあり

ます。その記述をPCドキュメントに保存した筈なのですが、残念ながら、いくら捜しても見つかり

ません。記憶では、たしか、インドに行かれたことのある沖縄の方が書かれた記事だったと思う

のですが・・・・・





 タイで見かける紅色の花を咲かせる沙羅の木は、スリランカ原産の Saala langkaaです。

.此のブログの頁に掲載している花も、全て Saala langkaaです。





 インド原産の沙羅の木(Saala india)の花が本当に白色なのかどうか? せめて、文献資

料だけでもと思うのですが、それすらも手元にありません。






沙羅の木の果実。日本名:砲丸木は、果実の形状に由来しています。


 上写真は、沙羅の木の果実です。 平家物語では、『沙羅双樹の花』で登場しますが、現在の

日本では、ホウガンボク(砲丸木)の名前で呼ばれているようです。





 ホウガンボク(砲丸木)の名前は、果実の形状が由来であることは明白ですが、昔の大砲の

砲弾からの発想なのか、或は、砲丸競技の球からの発想なのか? どちらが起源なのでしょう

か、残念ながらよく分かりません。


 もしも、沙羅インディア(Saala India)の花が白いのであれば、涅槃の時に咲いた花は、沙羅

ランカー(Saala langkaa) ではないことになるのですが、未だに確証が掴めません。



この主題に関するホームページ内の別の記事

諸行無常の沙羅の花とタイの沙羅の花  (クリックすると移ります)






読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■無題
ここのところ子どもたちが帰省中で何かと忙しく、お見舞いが遅れてしまいました。背中の痛み本当に 辛いですね。回復したらどうぞ筋肉強化のため体操と散歩をしてくださいね。 私も昨年、朝勢いよく起き上がった瞬間激痛におそわれました。トイレまで行くのに30分かかりました。普通に動けることのありがたさがわかりました。真冬にみる華麗な南国の花、癒されます。
仏暦2487年 2012-12-27 08:24:38  


■Re:仏暦2487年さん
少しづつですが快方に向かっています。明日は、少々無理をしてでも、年末から正月にかけての食材の買い出しに出かけなければと思っているのですが・・・どうなりますやら・・・
hiro-1 2012-12-29 01:12:44  

■お大事に!
チェンマイのドイステープ、お寺の入口に沙羅の木があります。お花を見ることができたときは何となくいいことがありそうな、そんな気持ちになります。お体、くれぐれもお大事になさってください。早く痛みが取れるといいですね。
maririn
 2012-12-28 09:40:48 

 

■Re:maririnさん
ありがとう御座います。早く完治して国内旅行を再開したいと思っています。
hiro-1 2012-12-29 01:14:33 

 

■ぎっくり腰?
植物の事は全然知らないけど、ランシットからナコンナヨックへ向かう305号線(?)で、街路樹の花の見事さに何度も遭遇しました。hiro−1さんはもちろん御存知でしょうけど。 そこに火炎樹は、無いのでしょうね。ぎっくり腰なら、固い布団に寝た方が良いと思います。風呂は逆効果、炎症だから。
架空 2012-12-28 18:49:40  


■Re:架空 さん
症状はぎっくり腰に似ていますが、おそらく背中の筋を違えたのではないでしょうか? いずれにしても、今日あたりから少しばかり快方に向かいはじめた感じがします。
hiro-1
 2012-12-29 01:18:08  

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