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寺院遺跡境内で見たモモタマナの紅葉



HP変種略号seaalmond2.html

和名: モモタマナの木

英語名:Tropical Sea Almond Tree タイ語名:Huu Kwaang
改編:2011年04月22日 初稿:2009年12月24日 場所:タイ国アユタヤー県


 アユタヤー遺跡の涅槃仏を久し振りに見たくなり、バンコクの自宅を14時頃に出発。

15時過ぎから夕方までかけて、4ヶ所の御気に入りの遺跡寺院を散策しました。


        
@プータイサワン寺院     Aタムミッガラーツ寺院  

        Bローカヤスター寺院     Cヤイ・チャイ・モンコン寺院


 
アユタヤー王朝時代に建立されたヤイ・チャイ・モンコン仏教寺院の仏塔遺跡


 西陽が大きく傾むく頃、当時の日本人町の近くのチャイ・ヤイ・モンコン寺院の境内で暫し

の休憩です。閉門時刻が近いので入場する観光客も少なく、入場料徴収係員も引き揚げて

不在です。


 チャイ・ヤイ・モンコン寺院境内の東側通路奥に進むと、尖塔部分が折れてなくなった

釣鐘型仏塔遺跡の傍らに、高さ20m前後の紅葉を付けたモモタマナの木が聳えています。


 モモタマナの木の別名としては、枯葉手樹(コバテイシ)の呼称がありますが、沖縄方言では、

クワーディサーと呼ばれているようですね。



釈迦牟尼像の後方で紅葉するモモタマナの木


 亜熱帯から熱帯の海岸地域に多く生えるモモタマナの木ですが、タイ湾口から北方に

130km以上もある内陸のアユタヤーの地で自生するとは、チョット信じ難いような思いも

するのですが、モモタマナの木に間違いありません。


 その昔、アジアと欧州を結ぶ中継貿易基地として栄えたアユタヤーのポムペット港には、

欧州のガレオン船、中国のジャンク船、日本の朱印船などの帆船が頻繁に寄港していま

した。これら諸外国の帆船の船底や雑貨に付着したモモタマナの種子が、此の地に根付

いたのでしょうか。





 残念ながら、種子の中の “ 仁 ” をまだ見たことも食したこともありません。モモタマナの

“蕾、花、種子、仁 ”にお目にかかれた時は、改めてモモタマナの記事を書くことにしたい

と思います。


 モモタマナの高木が聳えるチャイ・ヤイ・モンコン寺院の近くに、江戸初期、1,500人前後

の日本人が住んでいた日本人町がありました。 カトリック系神父の史料によると、住人

の400人前後は、日本を脱出した日本人キリスト教徒だったとありますが、その他の

1,000人は、この寺院に頻繁に通ったに違いありません。



夕闇の中に没するモモタマナの木


 その後、徳川幕府によって鎖国令が制定され、海外からの帰国者は、問答無用で刑死

になる時代となりました。.帰りたくても戻れない “日本恋しや” の念に駆られた彼等の

両眼に、モモタマナの木の紅葉と枯れ葉は、どのように映ったのでしょうか。



 学  名  Terminalia catappa
 科  名  シクンシ科、  (使君子科)  Combretaceae
 属  名  モモタマナ属  Terminalia
 和  名  モモタマナ ( 桃玉名 )、
 沖  縄  コバテイシ ( 枯葉手樹 )、   沖縄方言はクワーディサー
 英  名  Tropical Sea Almond Tree 、 Indian Almond Tree 、 Tropical Almond
 タ イ 名  フー・クアン Huu Kwaang 、 トン・サモー Ton Samoo 、
 サモー・タイ Samoo Thai 、 サモー・アパヤー Samoo Apayaa
 性  状  落葉高木、  倒卵形の30cm前後の葉が年2回(乾季と雨季)落葉
 分  布  琉球列島、小笠原諸島、東南アジア等


 モモタマナの英語名は Tropical Sea Almond です。 名前の由来は、花が終わるとできる

種子の中の “仁” を食べると、アーモンドのような風味がするからだそうです。



この主題に関連するホームページ内の別の記事 

(主題をクリックすると該当頁に移ります)



 主題  初稿  改稿  HP編集略号
 タイで見たモモタマナの紅葉  2007年3月18日  2011年4月16日  seaalmond1.html
 寺院遺跡で見たモモタマナの紅葉  当該頁  2009年12月24日  2011年4月22日  seaalmond2.html





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■メリークリスマス!

タイで紅葉!???びっくりです! そういえば、私は今頃の季節にタイに行ったことがありませんでした。30度以上ある気温の中で紅葉を見る・・・なんとも不思議な気がします。
シャンティcoco 2009-12-24 22:54:10 


■シャンティcocoさん
メリー・クリスマス!夕暮れの光量不足で綺麗に撮れなかったのですが、それでも心に残るものがありました。
hiro-1 2009-12-25 00:41:06


■この木は   
タヒチのTamanu(タマヌ)とは違う木ですね。タブン、アーモンドみたいな実の成るAratikaじゃないかな?「モモ」は、関西の方言で、「実の総称」です。実は、何でも「モモ」言いますから
はま@tahiti 2009-12-25 01:15:38


■はま@tahitiさん
情報ありがとう御座います。テリハボクに似ているのですが、学名が違うので??と思ったのですが。
hiro-1 2009-12-25 03:21:48


■Re:Re:この木は

Tamanuとは、葉の形からして全く違います。そうですねぇ・・・先の丸い笹の葉ってカンジで、細いんですよ。 葉は肉厚ですけれど。あと、実からTmanu油が採るくらいで、葉にも脂っ気があって、よく燃えます。ココヤシの葉みたいなカンジですね
はま@tahiti 2009-12-25 07:12:06


■はま@tahitiさん
Tamanu の写真をネットで見ました。モモタマナとは全く異なりますね。ありがとう御座いました。
hiro-1 2009-12-25 23:36:38 

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