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日が陰ると垂直、陽光が挿すと水平になる観葉植物   



HP編集略号shimaotaniwatari1.htm

和名:シマオオタニワタリ

英語名:Bird's Nest Fern  タイ名:フーン・カー・ルアン 
改編:2016年8月6日 初稿:2008年8月6日 撮影:サムットプラカーン県


 バンコクの隣県・サムットプラカーンの遺跡公園内の樹木の根元に、タイ語名で “ フーン・カー・

ルアン ” ( 王の下僕のシダ? ) と呼ばれるシダ植物が着生していました。


 公園内を通り抜ける涼風でそよぐ姿は、海の中の岩肌に着生して波の動きにゆらめく昆布のよう

にも見えます。 ヒダヒダのある広幅の緑葉には、背骨のような太い葉脈が縦に貫き、1m以上は

優にある柔軟性のある長い葉を支えています。


 タイ語名で検索すると、英語名は “ Bird's Nest Fern ” ( 鳥の巣のようなシダ )。それを頼りに

更に検索を進めると、日本語名は、シマオオタニワタりであることが分かりました。主としてアジア

諸国に多く繁茂しているシダの仲間で、 日本産のオオタニワタリの仲間だそうです。




遺跡公園内の樹幹の根元に着生していたシマオオタニワタル


 その昔、いつ頃のことかはよく分かりませんが、日本南部の岸辺には、 シマオオタニワタり ”の

原種 ( ? ) の “ オオタニワタリ ” が大量に繁茂していたらしく、当時の日本人は、オオタニワタリ

の新芽を汁物の具や山菜として日常的に食していたらしいのですが、いつしか減少していき、今では

絶滅危惧種になってしまったようです。


語名 : Bird's Nest Fern の由来となった根元部分


 日本語名の“シマオオタニワタリ”とタイ語名の“王の下僕のシダ”の名前の由来は分かりませんが、

英語名の“鳥の巣のようなシダ” ( Bird's Nest Fern ) の由来は、実物のシマオオタニワタリを観察

すれば、容易に想像することが出来ます。


 酒杯のお猪口の底のような“鳥の巣のようなシダ”の葉根は、まるで野鳥が作った “鳥の巣” の

ように見えます。 この場所に落ち葉と雨水が溜まって腐葉土となり、やがて大きな葉を成長させる

のだろうと思います。


 
    左写真 : シマオオタニワタリの葉裏に付いた胞子嚢群の絵柄模 (hiro-1 撮影)
          シマオオタニワタリの学名:Asplenium nidus cv. Abis
    
    右写真 : 日本産のオオタニワタリの葉裏に付いた胞子嚢群絵柄 (ウイィペディア)

           オオタニワタリの学名: Asplenium antiquum Makino 


 植物分類の資料を見ると、日本南岸の “オオタニワタリ” と東南アジアの “シマオオタニワタリ”

の見分け方が説明してありました。


 日本産の “ オオタニワタリ ” の葉裏には、胞子嚢 ( ソーラス )がほぼ全面に付いているが、“シ

マオオタニワタリ ” ( Bird's Nest Fern ) には、葉裏の上方部分だけに付くとあります。


 僕がバンコクの隣県・サムットプラカーンで撮影した“ シマオオタニワタリ” ( Bird's Nest Fern )

とウイキペディアに掲載されていた “ オオタニワタリ ” の葉裏の胞子嚢群 の状態を比較したの

が上写真の2枚です。


 美しい花にカメラのレンズを向けてしまいがちの僕ですが、偶には、“シダ”( Fern ) のような

地味な存在にも関心を向けるべきだと反省しきりの1日でした。


シマオオタニワタリ の植物名分類 》
 科名  チャセン・シダ科
 亜科  -
 属名  チャセン・シダ属(アスプレニウム属)
 学名  Asplenium nidus cv. Abis
 種名  -
 タイ名  -
 和名  シマオオタニワタリ 
 別名  -
 中国名  -
 英名  Bird's Nest Fern  (鳥の巣のようなシダ)
 原産地  -
 性状  -
 花色  -
 花言葉  -





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■無題
これって、羊歯だったんですか!@@
シャンティcoco
 2009-09-26 10:46:28


■シャンティcocoさん
説明看板に Fern と書いてあったので、シダ科の植物だとわかりました。

hiro-1 2009-09-27 00:56:33

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