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朝方に香るデスモスの花  



HP編集略号:waxrose1.htm

和名: −

英語名:Wax Rose タイ名:グラープ・ティアム
改編:2017年5月3日 初稿:2011年4月29日 撮影:サムットプラカーン


  バンコクを流れるジャオ・プラヤー河の対岸にあるサムット・プラカーン県のプラプラデ

ーン地区で、薔薇の花を想わせる真っ赤な花と出合いました。 とは言っても、葉っぱを

見れば、薔薇の葉とは全く違った形をしているので、僕のような素人にも、この花が薔薇の

仲間ではないことぐらいは分かります。


  葉の大きさは15cm前後、中には20cmを超えるものもあります、葉の色は鮮やかな

緑色で葉脈もしっかりとしていますが、柔らかさも具えているように見えます。




  橙色の花の大きさは7cm前後あります。近くにいた人の話を聞くと、橙色の花弁の他に

も、白色、桃色、黄色などもあるとか。

  花名の分からない花を撮影した後に、自宅に戻ってから、その花の正体を調べるのが

僕の楽しみの一つなのですが、地元の人々から聞き込む情報が多ければ多いほど、もっと

楽しみが増すというものです。





  二人の中年男性に、タイ語の花名を訊ねてみました。   

    男性A 『 この辺りではね、
グラープ・ティアムと呼んでいるよ 』  
  
    男性B 『 俺の田舎ではね、グラープ・ヒン
って呼んでいた 』
     

          (
)タイ語読み:グラープ・ティアム (意味:偽物の薔薇)

          (
)タイ語読み:グラー・ヒン (意味:石の薔薇)


  男性A氏が教えてくれた花名の由来は訊くまでもありませんね。 

  男性B氏の『石の薔薇』の意味が分からないので、その謂れを訊き直すと、

   
     『 芳香がないから・・・石の薔薇って言うんじゃないの? 』
 
  偽物の薔薇だから芳香がしない、即ち、石の薔薇の如き花ということなのですね。

なるほど、心底から納得(?)させて戴きました。




  男性A氏に誘われて、幹から出た大きな葉の根元を覗き込むと、んでこれまた吃驚!

大きな葉の下に隠れていたので全く気付かなかったのですが、触れるとかなり痛そうな棘

が幾つも突き出ているではありませんか!


  薔薇の棘も幹から突出していますが、その棘の形状とはかなり大きく異なります。鋭い

針の如き形は、薔薇の棘のそれではなく、サボテンの棘に似ているような・・・




  後日、タイ語名でタイ語のHPを調べてみると、英語名は『 Wax Rose 』とありました。
 
更に調べると、この花木の正体は、メキシコなどの中南米地域を原産地とするサボテン科

のコノハ・サボテン属でした。


  葉が退化して棘だらけになった幹が太く成長したのがサボテン科の植物だと思っていた

のですが、細幹に大きな葉を具えた『 Wax Rose 』は、まさにサボテンらしくない、サボテン

科のサボテン属の花木でありました!





  そして、橙色の花弁が落ちた細幹の細い枝には、チョット不思議な感じがするのですが、

黄色の三角錐に似た実がぶら下がっているではありませんか! 先ほどのタイ人に聞くと、

顔面を皺だらけにして一言!

    『 酸っぱいよ! あんた食べるかい? 』

彼らの表情を見る限りでは、おそらく好んで食べるほどのものではなさそうです。



 学名  Pereskia bleo
 科名  サボテン科  Cactaceae
 属名  コノハ・サボテン属  Pereskia
 種名  
 英名   Wax Rose
 和名   −
 漢語   −





読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■変わった棘の生え方ですね〜!
サボテン(類)の実が、どれも美味しいわけではないんですね。^^;
シャンティcoco 2011-04-30 22:46:04

■シャンティcocoさん
教えて貰えなかったら、この棘の存在には気付かなかったに違いありません。観察の基本を思い起こされました。
hiro-1 2011-04-30 23:57:49


■鮮やかな色ですね
魅力的なオレンジ色のきれいなお花ですね。サボテン科とは驚きましたが、
三角形の黄色い実も面白く、どんな味なのか興味がわきました。
Blumen-Kranz 2011-04-30 03:59:18


■Re:Blumen-Kranzさん
植物の科名と属名を決める仕組みを書いた本があれば読んでみたくなるような花木でした。
hiro-1 2011-04-30 23:54:18  



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