バンコク郊外で小さな百日草と黄色の葉鶏頭がコラボレートしていました。
まだ雨季は続いていますが、雲間から射し込んで来た陽光を受けて輝く花のコラボを眺めて
いると、心が和みます。
|
|
風雨で朽ちた標識に植物分類上の学名が記してありました。
学名:Colotropis gigantea (L.)Dryander ex W.T.Aiton
ところが、標識板が百日草と葉鶏頭の真ん中辺りの微妙な位置にあるので、此の標識名が
どちらの植物を指し示しているのか、よく分かりません。
自宅に戻って調べるために、標識に記された学名のアップを撮っていると、散歩してい
たお年寄りからタイ語訛りの英語で “ May I help you? ” と語りかけられました。
タイ人に英語で話しかけられて、僕がタイ語で応えるのも変ですが、正直に言って、タイ
語訛りの英語よりも、タイ語の方が分かり易いことが多いものですから、ツイツイタイ語で対
応してしまいます。 日本語訛りの僕のタイ語をすっかり棚に上げて、慎に失礼なことだと思
っています。
僕 『 この標識に書いてあるタイ語の花名は、どちらの花の名前ですか? 』
彼 『 この難しい呼び方はね・・手前の花(百日草)の名前だと思うけどね
』
『 タイ人は、此の花のことを バーン・チューンと呼んでいるけどね
』
僕 『 後方の花のタイ語名は何ですか? 』
彼 『 ウーン・・何だっけな・・・ウーン・・・思い出せないね 』
自分の頭を横に振りながら記憶を何とか呼び戻そうする仕草がとても可愛い親切な御爺
さんでした。 御礼を言ってから、その場を立ち去ろうとすると、彼が小さく叫びました。
彼 『 バーン・チューン(百日草)の英語名はね! Zinnia って言うのだよ!
』
その後も何かと小忙しい日々が続いて、未だに葉鶏頭のタイ語名を調べていないのです
が、百日草の正式のタイ語名は、バーン・チューン・ドーク・ソーンだと確認できました。
ネットから得た英語名は、Cut-and-Come-Again Zinnia とありました。 親切な御爺さんに
教わった、タイ語名の、バーン・チューンと英語名の Zinnia は、本当の名前の頭の部分だっ
たのですね。
ところが、標識に記されていた学名の Colotropis gigantea (L.)Dryander
ex W.T.Aiton
は、何度チェックしても、似ても似つかない花が出て来るばかりで、お目当ての百日草
にヒット出来ませんでした。 標識の誤記? それとも、僕の調べ間違い? 未だによくわか
りません。
我が家の窓から見える今日のバンコクの空は、珍しくも久し振りの青空です。これから
外出するのですが・・・やはり雨傘を鞄の中に入れて置くことにしましょう。
それでは行って参ります。 |
|