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HP編集略号murasakinomai1.htm

和名:ムラサキノマイ

英名:Oxalis タイ名:ピー・スア・ラートゥリー
改編:2017年5月31日  初稿:2012年6月2日 撮影:バンコク


  PC内に一時保管していた写真を外付きHDに移動する作業をしていると、撮影した

覚えのない低小木の花が出て来ました。 花木の生えている背景も葉のクローズ・アップ

写真もないので、撮影者は僕の連れ合いのようです。


連れ合いがチャオプラヤー川の船着場近くの隘路で撮影した雑草のような花


  別ファイルの撮影記録を捲ると、次のようなメモが残っています。

     『 撮 影者 』   ●●子 (僕の連れ合い)
     
     『 撮影月日 』  2012年2月27日
     
     『 撮影場所 』  チャオプラヤー川の船着場近くの隘路

     添付された連れ合いから僕への伝達メモを見ると・・・

     『 タイ語名は、ピー・スア・ラートゥリー (夜の蝶々)』
    
     『 どんな花なのか調べて置いてね 』


その後、連れ合いから催促された記憶がないので、書いた本人も忘れているのだと思い

ますが、現在は日本に戻っているので確かめようもありません。 遅ればせながら、

タイ語ネットで検索すると、下記の類似のタイ語名がヒットしました。
  
      ・バイ・ピー・スア・ラートゥリー (夜の蝶々の葉)
      
      ・トン・ピーク・ピー・スア (蝶々の羽根の花木)


川縁の隘路で撮影とありましたが、地植えではなくて鉢植えのようです。


  植物学上の科名は、Oxalidaceae (カタバミ科)、属名は、Oxalis (カタバミ属) だと

分かったのですが、 『 学名 』が如何しても見付かりません。

然らば、次なる手段として画像検索に入ったのですが、ヒットするのは 『 緑葉 』ばかりで、

お目当ての 『 紫葉 』 が見付かりません。 急激に探査する気持ちが失せてしまいました。


  正直に言いますと、この花木が 『 カタバミ科 』 と分かった時点で、僕の調査意欲は

大きく減退していたのです。 と申しますのは、『 カタバミ科 』 は、世界で850種以上もある

雑草の類なので、その中からお目当ての花木を見つけ出す事は、並大抵のことではない

からです。


  カタバミ草の日本語漢字は 『 酢漿草 』 ですね。 日本に一時帰国した折に、花弁では

なく、花芯の色違いで名付けられた、『 紫酢漿草 』、『 芋酢漿草 』、『 大黄花酢漿草 』を

見たことがあります。 花芯が濃桃色だと 『 芋カタバモ 』、 薄桃色だと 『 紫カタバミ 』 と

区分しているようですね。 因みに、上記カタバミの花弁は淡桃色、葉色は『 緑葉 』 で

した。 


  さて、葉が紫色で花弁が淡桃色の 『 夜の蝶々 』 (タイ語名の意訳)と呼ばれる花木の

『 学名 』 と 『 英語名 』 の検索ですが、しつこく頑張ったにも拘わらず、取り付く島もなく、

殆ど諦めの境地です・・・


  已む無く、花名不詳の雑草として、Oxalis Wine Purple Leaf の仮名をつけて検索してい

ると、なんと! 『 Oxalis 'Charmed Wine' 』、続いて、Oxalis regnelli (or triangularis ) の

学名まで芋蔓式に出て来たのです!


  早速、画像確認をすると、カタバミ属の紫葉の花のオン・パーレード! 僕の連れ合い

が撮影した写真より、格段に素晴らしい花の写真が何十枚も掲載されているではありませ

んか!


  オキザリス(Oxalis)の葉柄の長さは10cm〜15cm。 蝶の羽根に似た倒三角状の3枚

の紫葉の一つの大きさは2cm〜3cm程度。 土壌の塊根から紫の葉柄がそのまま叢生し

ているように見えます。 連れ合いの写真では分からなかったのですが、葉の裏面が赤紫

色を帯びていて、更に短毛が密生していることも判明しました。


蝶の羽根に似た倒三角状の3枚の紫葉の一つの大きさは2cm〜3cm程度。 


  日陰にある紫葉は少しばかり閉じていて、陽光に照らされた紫葉は開いています。 

日本の我が家のカタバミ草の緑葉も、陽光を受けて開き、曇天や夜間には閉じていました

が、全く同じ習性を持っていることが分かります。


  葉柄や花茎は蓚酸(しゅうさん)を含んでいて酸味があることから、ギリシャ語の Oxalis

(意味:酸っぱい) が属名になったとの記述がありました。 日本語でカタバミ科カタバミ属の

花木を 『 酢漿草 』 と書くのは、 Oxalis の意味合いを忠実に表記したのですね。


花茎の先端に直径2cm前後の淡桃色の花を咲かせます。 ( Garden Crossongsより)


  花茎は土壌の塊根から15cm程度まで伸長、先端に散形状花序を付けて、直径2cm前後

の淡桃色の五弁花を咲かせています。 


  最後の最後まで正式の日本語名は分からなかったのですが、日本の花屋さんのネット通販

上の商品名は、『 紫の舞 』 となっていました。


日本名の正式名は不明。流通名は『 紫の舞 』 ( Plant spot lightより )


  隘路に置いてあった鉢に埋もれていた雑草ですが、植物通販業者の巧みな命名によって

燦然と輝いて見えます。さすがに商売人ですね。 


  日本流通名は 『 紫の舞 』、タイ語名は 『 夜の蝶々 』 ですが、いずれの呼称も、この低小

花木の雑草のイメージを上手く表現した名前のように思います。


  カタバミ属の雑草の類ではありますが、植物学上の分類項目を整理して置きましょう。


 紫の舞の植物学上の分類名
 学名  Oxalis regnelli ( or triangularis )
 科名  Oxalidaceae (カタバミ科)
 属名  Oxalis sp.(カタバミ属)
 種名  −
 タイ名  ピー・スア・ラートゥリー(夜の蝶々)
 英名  Oxalis 'Charmed Wine' 、 Oxalis
 日本名  紫の舞 (流通名)
 漢名  −
 性状  多年草(耐寒性球根) 花色:淡桃色、葉色:紫色
 原産地  熱帯地域(南アフリカや中央・南アメリカ)、亜熱帯地域 
 花言葉  −




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