右近珊瑚花1

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HP編集略号ukonsnago1.htm

和名：ウコンサンゴバナ

英名：Lollypop plant

タイ名：ルアン・キーリーブーン

改編：2017年6月5日　

初稿：2013年11月4日

撮影：京都

　　今年の９月に訪れた京都府立植物公園内で、熱帯植物の学名：パキスタキス・ルテア

（学名：Pachystachys lutea ）を観る事が出来ました。

京都府立植物公園の俯瞰写真　　（京都府立植物公園のＨＰ写真）

　　パキスタキス・ルテアの姿形は、数年前にバンコクの本屋で立ち読みした写真集の中で

見たことがあり、学名の Pachystachys 、そして、日本名が『ウコンサンゴバナ』であること

もメモに残して置いたのですが、因る年波の所為で頭の中の記憶の引き出しが錆び付い

てしまい、すっかり記憶喪失していました。

　京都府立植物公園でパキスタキス・ルテアの本物を初めて観ました。

　　珍しさも手伝って、一緒に見学していた実兄には申し訳ないと思いつつも、少し時間を掛け

て葉の特性を観察していると、錆び付いていた記憶の引き出しが開き始めたようです。

苞葉から顔を出す白色の花弁

　　黄色の苞、純白の花、ライム色の葉の組み合わせは、見るからに熱帯色の配合で、

思い切った配色のドレスを着込むのが好きなタイの芸能人を髣髴とさせるものがあります。

　　もっとも判別し易い茎先の部分に目を転じます。茎先の10cm程度の高さがある黄色

の花穂は、花弁ではなくて、葉の変形した苞が重なり合った苞花のようです。　その苞葉の

中から突き出た白色の羽根のようなものが本当の花だと思われます。

　　次に下掲写真の葉の特徴です。葉形＝単葉の長楕円形、葉色＝光沢のある常緑の

ライム色、葉先＝鋭形、葉の付き方＝対生、葉の基部＝くさび形、草丈は、およそ１ｍ

前後の小潅木です。　残念ながら、果実の形は、その時期でないために分かりません。

パキスタキス・ルテア（学名：Pachystachys ）の葉の形状

　　バンコクに戻ってから、此の花の植物分類学上の名前を、自分のメモとネットで再確認し

た結果を整理しました。

　　タイ語名は、『ルアン・キーリーブーン　』（意味：黄色いカナリア）。此の花の彩りから

名付けられたに違いありません。　しかし、和名の『ウコンサンゴバナ』（右近珊瑚花）は

チョット意外でした。　パキスタキスの黄色が肝機能を強化するクルクミンを含むウコンの色

に近いという理油で名付けられたようです。

　　因みに、『ウコン』は、ショウガ科、ウコン属、学名＝Curcuma longa L 1753 です。

パキスタキス・ルテアは、キツネノマゴ科、ベニサンゴバナ属なので、ウコンとは全く別物の

植物です。なんだか混乱するような命名ですね。

　　今回の京都府立植物公園の訪問は、僕の頭の中の記憶の引き出しの奥底で何年も

眠っていたパキスタキス・ルテアが、期せずして甦る旅行となりました。　今回の記憶の

引き出しの再整理作業の中で、放置されたままになっている写真の多さに、吾ながら呆れて

しまいました。惚ける前に精々頑張って、少しでも放置された写真の枚数を減らさねばとの

思いを新たにした次第です。

　ウコンサンゴバナの植物学上の分類名

学名	Pachystachys lutea
科名	Acanthaceae　キツネノマゴ科
属名	Pachystachys　ベニサンゴバナ属
種名	パキスタキス・ルテア
タイ名	ルアン・キーリーブーン
英名	Lollypop plant
日本名	ウコンサンゴバナ　（右近珊瑚花）
漢名	－
性状	－
分布産地	－
花言葉	－

読者の方から頂戴したコメント	hiro-1からのお返しコメント
■ウコンサンゴ …沖縄っぽいネーミングですね。二日酔いに効きそうな感じです。（笑）ウコンサンゴ茶とか。ネット通販で売っていそうです。 kii 2013-11-04 11:15:35	■kiiさん沖縄では自然の中で咲いていそうな花ですね。二日酔いには全く効果ないでしょうが・・・ hiro-1 2013-11-04 23:09:38
■ウコンサンゴバナとても珍しいお花を拝見出来ました。ありがとうございます。タイは3度ほど訪れた事があるだけに、いつも楽しみに拝読致しております。森の緑 2013-11-08 18:54:31	■森の緑さんコメントありがとう御座います。沼の周りをぐるり、万歩計をのぞいたら、何と６千歩を表示ですか！　ぼくも、最近は万歩計をつけて自然の中を彷徨っています。 hiro-1 2013-11-09 01:03:56