昨日(11月1日)、自家用車の税金を支払うために、バンコク郊外の陸運事務所まで
出かけたのですが、その帰りに、近くのシリキット王妃公園に立ち寄って、野外に植栽され
ているバショウ科バショウ属の肉穂花序を観察しました。
京都府立公園と全く同一の Musa chiliocarpa は見かけなかったのですが、バショウ科
バショウ属の常緑多年草の近縁種が所狭しと植栽されていました。 一般のタイ人は、このよう
な観賞バナナのことを総称して、クルアイ・レック (意味;小さなバナナ)と呼んでいます。
人によっては、クルアイ ブア スィーソム(橙色のバナナ)、あるいは、クルアイ ブア ルアン
(黄色のバナナと呼ぶ人もいるようです。
花弁の蕾のように見える赤色系の肉穂花序は、実は葉が色づいた苞葉です。苞葉で形成
された肉穂花序の蕾が捲れると、此の植物の果実 ( 正確には果実ではなく野菜
) の元となる
黄色の花序が次から次と顔を出し、その果軸に幾つもの果房(果段)が形成され、やがて、そ
の果房は、幾つもの果指へと姿を変えてバナナとして成長します。この果指こそが、この植物
の本当の蕾であり花なのだそうです。
今から4年前、バンコクの我が家の専用駐車場の直ぐ後方に、まるで女性の脚の脹脛
(ふくらはぎ)を思わせるようなバナナの木が植えられていたことがありました。 |