HP開設の御挨拶

自己紹介

主題名別の目次 (年月日順)

花木名別の目次

トップページ


  
タイ東部の高原に群生するウコンの花


HP編集略号ukon2.htm

和名:鬱金 ( うこん )

英語名:Siam tulip タイ名:ドーク・グラジアオ
改編:2016年7月17日 初稿:2010年6月19日 撮影:チャイヤプーム県


2010年6月12日〜14日まで、タイ東部のチャイヤプーム県内の国立公園(2ケ所)を旅した時に見

た鬱金(ウコン)の花です。先ずは、チャイヤプーム県・パー・ヒン・ガーム国立公園(注)に咲いてい

た鬱金(ウコン)です。 (注)タイ語名:ウタヤン・ヘンチャーツ パー・ヒン・ガーム (美しい岩石の森の国立公園)



朝霧に包まれた人影も疎らな山頂の駐車場


朝の6時半、国立公園の入り口から、有料のトラック荷台に客席を装備したソーン・テーオと呼ばれ

る簡易バスに乗り込み、10分少々で、鬱金(ウコン)が咲く草原の駐車場に到着。朝霧のために、

歩いて行く道筋すら定まりません。




気温が上昇するにつれて薄くなる朝霧の向こうに浮かぶ細木の景色が、まるで墨絵のように見えて

、“ いとゆかし ” といった風情です。 案内看板によると、板材を敷き詰めた狭い遊歩道をあと約

400mも進めば、鬱金(ウコン)の花咲く場所に到着できるようです。




午前7時過ぎ、高原の気温が上昇した頃、あたり一面に立ち込めていた朝霧が消え失せ、朝の弱

い光が、グラジアオの咲く野原に射し込み始めます。




正直に言って、凄い群生を想像していたこともあって、『 エッツ、こんなものなの・・・ 』 といった感じです。

僕と同じような印象を持ったタイ人観光客の呟きに耳を傾けると、今年は6月初旬〜8月中旬が最盛期ら

しく、訪れた時期が少し早すぎたようですね。





和名は春鬱金(ハルウコン)、タイ名はグラジアオのようですが・・・


1 2 3


1:鬱金(ウコン)の尖端の苞葉がピンクに色付きます。(花蕾ではなく苞葉です)

2:尖端の苞葉が、まるで花弁のように開き始めます。苞葉の下部が花序です。

2:ピンク色の苞葉の下の紫色の蕾がウコンの花です。


グラジアオの花は、ブーゲンビリアと同じように、一見花のように見える部分は、苞葉が色付いて

いるだけです。鬱金(ウコン)のピンク色の容色が長く保たれる理由は、葉っぱが変化した苞葉が

色付いているからに他なりません。  苞葉の下部の短円柱状の花序に咲く紫色の本当の花の盛

りは短くて、苞葉ほどの寿命は持ち合わせていません。


『パー・ヒン・ガーム国立公園』とは別の場所にある『サイ・トーン国立公園』にも鬱金(ウコン)の花

が咲いていると聞き込み、車を走らせました。 『パー・ヒン・ガーム国立公園』への道筋は、事前

勉強していたこともあって、迷うことなく辿り着けたのですが、『サイ・トーン国立公園』 (注)は、成

行きに任せだったので、野立ての案内板に頼るしかありません。


(注)
 ウタヤン・ヘンチャーツ サイー・トーン (金色のガジュマルの国立公園) 


ウタヤン・ヘンチャーツ サイー・トーン (金色のガジュマルの国立公園)の案内板 
↑ 天国の蓮の野原 3  距離    335m
↑ 天国の蓮の野原 4  距離   1,220m
↑ 天国の蓮の野原 2  距離   1,265m


標識によれば、この先に進めば、“ 天国の蓮 ”の咲く野原が三箇所あるようです。最も近い場所

が335m先のようですので、兎にも角にも進んでみることにします。


ところが、途中ですれ違った森林警備官に訊くと、3番・4番は開花時期が大幅に遅れていて見る

べき花がなく、一番遠い2番に“ 天国の蓮 ”がほんの少し咲いているものの・・・・とても鑑賞に堪え

るレベルではないと言って肩をすぼめます。




此処まで来れば、あとへは引けません。代わり映えがしない林間の平坦道を抜けて、最も奥地に

ある草原2番に期待を繋いで向かいます。




この辺りまで来ると立木も少なくなり、家内と僕が踏みしめる枯れ葉のカサカサ音が心地よく響きます。




1,265m地点の 『 天国の蓮の野原 2 』 に到着しました。草原の極一部に、ピンク色の花が、侘し

げに咲いているのが見えます。パー・ヒン・ガーム国立公園の鬱金(ウコン)の群生と比べれば、拍

子抜けしてしまう程に、あまりにもチポッケで寂しい 『 天国の蓮 』 の草原でした。





僕の足元に咲いていた離れ花を見遣ると、なんと蜘蛛の巣が張っていました。


    


此の国立公園では、此の花を『天国の蓮』と呼んでいるのですが、何処を観察しても、『ウコン』の

花と全く瓜二つの姿形をしています。 ウコンには春ウコン、秋ウコンなど約50種類が存在するそ

うですから、それなりの違いがあるのでしょうが・・・・ 『 天国の蓮 』と呼ぶ理由が知りたくても、草

原には訊ねる人とてありません。



   
ピンク色の苞葉の下の花序に白色の花弁と紫色の花弁が入り混じったウコンの花もありました。(上写真)


草原から突き出した観望点の崖の近くに、色違いの白い苞葉を付けた 『 天国の蓮 』 が幾つか咲いていま

したが、姿形はウコンと瓜二つです。 (下写真)


別名: クルクマ・シャーロム?  クスリウコン?  天国の花?


バンコクの自宅に戻ってから、『 天国の蓮 』( ブア・サワン) を調べてみたのですが、『天蓮=蓮に似た花』

とあるだけで、それ以上のことは、何一つ分からないままになっています。 取り敢えず、

手前勝手な仮説を置いて棚上げすることにしました。


   僕の仮設: 『 天国の蓮 』 の呼称は、ウコンの白苞葉の別名である!?



その後、、春鬱金(ハルウコン)の俗称名が、“ クルクマ・シャローム ” であるとする記事を発見。 耳慣れな

い俗称名の由来と意味に興味をそそられ、検索してみると・・・


   クルクマ   ⇒ 学名 Curcuma alismatifolia ( クルクマ・アリスマティフォリア )
   
   シャローム ⇒ 『 貴方に神様の平安がありますように 』 (ヘブライ語)


和名の俗称が、どうして 『 学名 + ヘブライ語 』 なのかを調べて見たのですが、その謂れは何も分かりま

せん。 何れにしても、折を見て、ウコンの植物学上の分類を整理しなければならないと思います。



パー・ヒン・ガーム国立公園とサイトン国立公園に咲く鬱金(ウコン)は、観光客の観賞用として供される他

にも、球根をカレー粉(原産地がインドだから?)や薬用として使用することもあるようです。


春ウコンの根茎の乾燥粉末、或いは粒状にしたものを摂取すると、癌や糖尿病などの疾患を改善すると言

われているようですね。


僕自身は、日本国内でウコンの花を見たことが一度も無いのですが、その昔、花博覧会が日本で開催され

た折に、タイからウコンの花が出品されたのが契機となり、今では、タイから球根を輸入して、観賞用の鬱

金(ウコン)として温室栽培されているらしいとの記事を見ました。



《鬱金(ウコン)の植物名分類 》
 科名  しょうが科
 亜科  -
 属名  クルクマ属
 学名  Curcuma. Curcuma longa
 種名  -
 タイ名  ドーク・グラジアオ
 別名  ブアサワン、 カミン・コーク、 タイ北部方言= ドーク・アーオ 
 和名  鬱金(ウコン)、薑黄 ( きょうおう )
 別名  春鬱金  ( はるうこん )、 花鬱金  ( はなうこん )
 中国名  鬱金、欝金、宇金、郁金、玉金
 英名  Siam tulip ( タイ・チューリップ )
 原産地  インド
 性状  高さ50cm前後
 花色  -
 花言葉  乙女の香り、あなたの姿に酔いしれる。



この主題に関連するホームページ内の別の記事 

(主題をクリックすると該当頁に移ります)


 主題  初稿  改稿  HP編集略号
 バンコクの画廊で鑑賞したウコンの群生   2009年12月9日  2016年7月17日  ukon1.htm
 タイ東部の高原に群生するウコンの花 (当該頁)  2010年6月19日  2016年7月17日  ukon2 .htm






読者の方から頂戴したコメント


hiro-1からのお返しコメント


■クルクマ
グラジアオという名前は知りませんでしたがクルクマといわれればああそうかと思います。花だと思っていたのが茎葉でその下に小さな花が咲くんですね。
なんとも南国らしい花!何時も素敵なお花のご紹介ありがとうございます!
リリス 2010-06-20 13:08:08


■リリスさん
去年の4月頃に絵画展で見たグラジアオの花に魅せら、ほぼ1年後に、タイ北部の山中で本物を見ることが出来ました。
hiro-1 2010-06-20 15:23:42



■無題
タイって色々な表情があるのですね〜。この風景は寺社よりも神秘的に感じられちゃいます。
シャンティcoco
 2010-06-19 16:58:09

  


■シャンティcocoさん
チャイヤプーム県の朝霧も良かったですが、メーホンソーン県の山頂の朝霧に差し込む太陽光線も神秘的でした。
hiro-1 2010-06-19 19:51:44 

■別世界。
行きたくなるような写真を有難うございます。これからも期待しています。
「老神」風
 2010-06-19 07:53:55 


■老神」風さん
ありがとう御座います。カメラの露出補正の誤操作に気がついたのが遅く、色バランスが崩れた写真になってしまいました。折角の機会だったのに、惜しいことをしました。
hiro-1 2010-06-19 10:29:49


■楽しい旅ですね。
検索 (www.thaipage.ch/autor/stevens/feste/06-dokkrachiao.php) してみるとクルクマの花、何十種類もあるのですね。その中の一つDok Krachiao Bor Patummaをタイの人はBorsawan (天国の蓮)でとBuabok (地上の蓮)の2種類に区別しているとありました。正解か保障できませんが。
今回もいろいろ勉強になりました。ありがとう。
仏暦2847年 2010-06-22 23:11:15

 

■仏暦2847年さん
天国の蓮と地上の蓮!タイならば在りそうな区分ですね。うろ覚えですが、芥川龍之介の作品にもあったような気がしますが・・・
hiro-1 2010-06-23 04:43:30

 

■天国の蓮
はじめまして。
タイトルを拝見し、あ、あの花を見られたのねと読み進みましたら、あら?
私が見たブアサワーンの花はブログに載せてあるのですが、特に蕾が蓮を想わせる花でした。
もしかしたらですけれど、公園の広場にブアサワーンの「木」があったのではないかしら。
私の知ってるブアサワーンは木に咲く花でした…ただ同じ名の花がタイには別にあるのやもしれません…。
夏の大空
 2010-06-22 21:48:42


■夏の大空さん
間違いを御指摘戴き感謝感激です。ブア・サワーンの写真を拝見しました。初めて見ましたが、見事な花ですね! 是非とも実物を見てみたいですね。

夏の大空さんのブログには、僕の知らない植物が多くありました。早速、お気に入りに登録させて戴きました。
hiro-1 2010-06-22 22:49:30 
inserted by FC2 system