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初めて見たドラゴンフルーツの生る木



HP編集略号dragonfruits2.htm

和名: ピタヤ

英語名:Dragon Fruits タイ語名:ゲーオマンコン
改編:2011年4月9日  初稿 2007年7月〜2009年7月 撮影:タイのサラブリー&サムットソンクラーム


 ドラゴン・フルーツ(火龍果)は大好物なので、バンコクのスーパー・マーケットで買うことが多いのですが、

今まで一度も果実が果樹に生っている姿を見たことがなく、いつの日にか、果実が生っている姿を見たいと

思っていました。

 11月にバンコク北方のサラブリー県に涅槃仏を捜して車で旅した時、迂闊にも農道に迷い込み、抜け道が

分からず四苦八苦している時、目前にドラゴン・フルーツ(火龍果)の巨大な造形物の看板が出現 !


タイ・サラブリー県の火龍果農園の看板 我が家で購入したドラゴンフルーツ


 農道の休憩処にい数人の農婦に、この看板が在る理由を訊ねると、『 ドラゴン・フルーツの畑と即売所が

あるからだよ 』 と教えられ、喜び勇んで土手を乗り越え、膝上まである雑草を掻き分けて進むと、奇妙奇天烈

な姿形をした果樹が、幾列も行列をなして並んでいました。


サラブリー県のドラゴン・フルーツの畑 サラブリー県のドラゴン・フルーツの畑


 まるで頭髪を緑色に染めたヒッピーの行列のようにも見えますが、近寄って見れば、攀性はあっても自立性

に乏しい三角サボテンが、高さ2m余りの木製支柱に凭れ掛かって支柱の頂点まで這い登り、そこから地面に

向けて、かなりだらしなくダラリと下垂しています。 


 なんとしても、ドラゴン・フルーツが実際に生っている姿を見たくて、纏わり付いた茎と茎の間まで、矯めつ眇

めつ捜してみたのですが、ドラゴン・フルーツの果実は、唯の一つもぶら下がっていません。 ガッカリする僕を

見て、中年の農婦が笑いながら慰めてくれました。


   『
残念だったね。ほんの少し前に全部収穫してしまったからね 』   


 折角のチャンスなので、ドラゴン・フルーツの生る畑を捜して、他の果樹園に通じる隘路を彷徨ったのですが

支柱に絡み付く角サボテンの緑茎はあれど、果実の生る畑を見つける事は出来ませんでした。


 2007年4月、バンコクの公園内でドラゴン・フルーツの花木を再び見ることが出来ました。 官吏の行き届い

た果樹園のそれと違って、支柱を失った茎は乱れに乱れ、ドラゴン・フルーツの赤い果実を結ぶ兆候なんて、

何処を見てもありません。 またしても、ドラゴン・フルーツの生る実際の姿を、見ることが出来ませんでした。


管理された花木 支柱を失って乱れに乱れた果樹


 2007年5月、バンコク南西100kmのサムット・ソンクラーム県まだ見たことの無い魚醤工場を見学したくて

飛び込み訪問しました。ところが、工場は駐車場に転用されて、敷地内には誰も居られません。 諦めて立ち

去ろうとすると、駐車場の隅にドラゴン・フルーツが一本だけあるのに気付きました。 


 よくよく見れば、本物の火龍果が四個も生っているではありませんか!! 鉄製支柱に纏わり付く花木は、

お世辞にも良い管理状態とは言えませんが、ようやくにして、火龍果が生る様子を、この目で見る事が出来た

のです。


サムット・ソンクラーム県の駐車場で見た火龍果


 地表近くに生っていた火龍果の果実を心行くまで眺めることが出来ました。チョット大袈裟ですが、天にも昇

る嬉しい気持ちとは、まさにこのことです! 安物の小型カメラしか持ち合わせていなかったのが、殊更に悔や

まれます。 


 2008年5月9日、タイ東部チャンタブリー県で、ドラゴン・フルーツ果樹園を訪問する機会を得ました。その

時の様子は、またの機会に譲りたいと思います。



《ドラゴン・フルーツの植物分類名の整理》
 学名  Hylocereusundatus 、 
 赤肉種 ( Hylocereus costaricensis と Hylocereus polyrhizus )
 白肉種 ( Hylocereus undatus )
 科名  サボテン科
 属名  ヒロケレウス属  Hylocereus (三角柱サボテン)  
 属名の語源  ギリシャ語の合成語  (Hylo=林、森、Cereus=蝋色 )
 日本名   ピタヤ、ピターヤ  
 英名  Dragon Fruit 、 Pitaya、 Night blooming cereus
 スペイン語  Phithaya ( ピタヤ ) 
 タイ語名  Keeo Mangkoon (ゲーオ・マンゴーン)、 語源: 中国神話の四脚龍?  
 中 国 語  火龍果 (フゥオ・ロォン・グゥオ) 、別名: 紅龍果、芝麻果、聖果、仙人掌果
 性状  常緑多年性草 、 果実色は白色、紅色、黄色の三色
 原産  メキシコ、中南米  
 分布  ベトナム、マレーシア、タイ、インドネシア、台湾、中国南部、イスラエル
 花 言 葉  燃える心
 用途  食用 ( 果実 ) 


 英名のドラゴン・フルーツの由来は、樹幹や岩場をクネクネ這い登る緑茎が “龍の胴体” に似ているからの

ようです。三角サボテン(別名:ヒモサボテン)持つ特性から生まれた名前と言えますね。 


 一方、漢語 『火龍果』 の由来は、 緑茎が“龍の胴体” に似ていることに加えて、赤果実の姿が “火龍の目” や

“火龍の頭”を彷彿とさせるからだろうと思います。


 何れにしても、この果樹と果実の特徴を実に上手く捉えている名前だと思います。自立能力を持たない三角

サボテンは、寄り添える樹幹や岩場さえ確保できれば、緑茎を10m以上も伸ばしながら、軽々と登攀する

能力をそなえているようです。


 漢語名の火龍果の別名として、 『 百連閣 』 や 『 量天尺 』もありますが、この名前の由来も、強靭な伸長

能力から生まれ出た名前だろうと思われます。



この主題に関連するホームページ内の別の記事 (主題をクリックすると該当頁に移ります)

 主題  初稿年月日  改稿年月日  HP編集略号
 さっぱりした味のドラゴン・フルーツ  2007/7 - 2009/7  2011-4-9  doragonfruits1..htm
 初めて見たドラゴンフルーツの生る木   (当該頁)  2007/7 - 2009/7  2011-4-9  doragonfruits2..htm
 見るからに南国らしいドラゴン・フルーツの花  2007/7 - 2009/7  2011-4-9  doragonfruits3..htm





読者の方から頂戴したコメント


 hiro-1からのお返しコメント


■始めて食べたのは、
ベトナムでした。そんなふうになっていたのか。いつも勉強になります。
アメリカンコッカーラブ 2008-05-12 07:58:50


■アメリカンコッカーラブ さん
東南アジアと豪州に行けば、彼方此方で食することができる果物ですが、果樹園まで足を運ぶツアーは少ないのでしょうね。
hiro-1 2008-05-12 23:32:54


■ドラゴンフルーツ
こうやって生ってるん 面白いですヘ(°∀°*)ノ
レマ 2008-05-12 09:06:48


■レマさん
僕もタイ人に教えられるまで、果物は全て追熟するものだと思っていました。追熟しない果物を輸入している日本の商社がありますが、きっと食道楽のお金持ちが日本にはいるのでしょうね。
hiro-1 2008-05-12 23:39:39  


■こんにちわ!
こんなにしてなってるなんて、想像もしませんでした。日本の月下美人の花ににてますね〜。サボテン科なんですね〜。 今度頂くときは思い出していただきます。
スタバっ子 2008-05-12 09:22:23  


■スタバっ子 さん
属名は違いますが、どちらもサボテン科ですよね。月下美人の花も、夜に咲く花だったと思いましたが。
hiro-1 2008-05-12 23:54:52


■こんにちは☆
初めてコメントさせて頂きますが、ドラゴン・フルーツがこんな風に育っているなんて想像した事もありませんでした。それに夜にしか花が咲かない上に,、夜の女王なんてネーミングがついている事も知りませんでした(°∀°)b  南国には魅力的なフルーツがたくさん会って食べるだけではなくて、目で見てもワクワクさせてくれますね♪
loubou 2008-05-12 13:22:15


■loubou さん
初コメありがとう御座います。日本在住時代には余り果物を食べるタイプ
では なかったのですが、熱帯気候の中で生活するようになってから、毎日のように食するようになりました。兎にも角にも安価なのです。
hiro-1 2008-05-13 00:00:24


■すごい!!
ドラゴンフルーツがこんな風になるなんて初めて知りました 〜面白いですね〜(*^▽^*)
かめ 2008-05-12 13:25:50


■かめさん
30分のありふれた通勤路でも、チョット気分を変えれば発見があるように、僕も努めて慣れっこにならないように、キョロキョロすることにしています。
hiro-1 2008-05-13 00:05:39


■すごーい!!
ドラゴンフルーツってこんな大木になるんですね・・・。以前食べたときにタネを植えてみようかと思ったのですが、山口では無理そう ですね・・・。
シロ 2009-07-01 14:33:36


■シロさん
盆栽での栽培ならば、冷え込みの強い山口盆地でも可能性があるかもしれませんよ。 HPに盆栽の要領が出ていました。                
http://www.dragon-fruit.jp/bonsai.html 
 hiro-1 2009-07-02 00:00:40


■はじめまして
彼氏がよくタイに行くので、気になっておじゃましました☆ドラゴンフルーツってこんなふうになってるんですね!
みかたん 2008-05-12 20:00:34

■みかたんさん
折り良い時にでも、彼氏と一緒に東南アジアの旅に出かけてみては如何ですか。
hiro-1 2008-05-13 00:11:39


■すごい!
どんな風になっているのか知りませんでしたが、まさにサボテンなのですね! 私は赤いドラゴンフルーツのほうが好きです♪ 黄色いものもいつか食べてみたいです♪
pan 2008-05-12 22:09:20


■panさん
黄色いド゛ラゴン・フルーツを食べた時は、BLOGにUPしてみたいと思います。
hiro-1 2008-05-13 00:21:27

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